健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

パートナーの死と不整脈リスク

2016-04-28 08:30:05 | 研究
最愛のパートナーの死によって不整脈が引き起こされる恐れがあるとする研究論文がOpen Heartに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、デンマーク人100万人近くの広範なデータを対象にしたそうです。従来研究の多くは、パートナーが他界した後に人が後を追うようにして死去するという、比較的よくみられる現象の解明に焦点を当ていたそうですが、今回の研究では、パートナーを亡くした人に、心房細動がどれだけみられるかを調査したそうです。心房細動は、最も一般的な不整脈の一種であり、発作や心不全の原因となるものです。1995年~2014年の間に収集されたデータを分析して、心房細動に関する特定パターンの有無を調査。データでは、8万8612人が新たに心房細動を発症と診断され、88万6120人は健康だったそうです。その結果、パートナーを亡くした人たちでは、初めて不整脈になるリスクが、そのような経験のない人たちよりも約41%高かったそうです。60歳未満では、この数字が倍増したそうです。さらに、死亡前1か月間の健康状態が比較的良好で、死去が予測されていなかったケースでは、57%だったそうです。
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