健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

世界の肥満成人

2016-04-15 08:30:03 | 研究
現在、世界の成人のうちおよそ8人に1人は肥満であるとの調査結果がThe Lancetに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。この割合は1975年の2倍以上で、2025年までには5人に1人になる見通しだそうです。論文によると2014年に存命していた成人約50億人のうち約6億4100万人が肥満。また今後9年でその数は11億人を超えると推定。BMI(体格指数)は、18.5~24.9が正常値とされ、25以上は過体重、30以上は肥満。30以上では、糖尿病や脳卒中、心疾患、一部のがんのリスクが大幅に高くなるとされ、BMIが35以上の場合は高度の肥満、40以上の場合は病的な肥満に。調査結果によると、世界全体の男性のうち肥満の人が占める割合は1975年に3.2%だったのが2014年には10.8%(約2億6600万人)と約3倍に増え、また女性では、同6.4%から14.9%(約3億7500万人)に増加。男女合わせた割合は12.9%に。論文によると、もし肥満の人の割合がこのペースで増えるならば、2025年までにはおよそ男性の5人に1人(18%)、女性の21%が肥満になると見込まれるそうです。高度の肥満患者については、男性の6%以上、女性の9%以上となる見込みとも。また世界の肥満の成人のうち米国、英国、アイルランド、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの6か国の居住者が全体の5分の1近く(約1億1800万人)を占めたそうです。世界全体の高度肥満症患者のうち男性の4人に1人、女性の5人に1人近くが米国の居住者だったとも。データは1698件の研究から得たもので、世界人口の99%が居住する186か国の成人1920万人が対象だったそうです。
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