安静時心拍数が低い10代後半の少年は、成人後に暴力犯罪に関わるリスクが高まることを示唆する研究結果が、JAMA Psychiatryに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究の成果は、特定の人々が犯罪行為に及ぶ前に阻止する方法の改善につながる可能性を示すものと考えられます。安静時心拍数の低さは、心理的覚醒水準の慢性的な低さや、嫌悪刺激やストレス刺激に対する反応の弱さを示すとも考えられます。心理的覚醒水準の慢性的な低さは、刺激的な体験の要求につながる可能性があり、また嫌悪刺激やストレス刺激に対する反応の弱さは、向こう見ずな行動に駆り立てる要素となり得るそうです。この研究は、1958年~1991年生まれのスウェーデン人男性71万264人を対象とした、最大35.7年間に及ぶ追跡調査のデータを調べたものだそうです。安静時心拍数と血圧を測定した時の平均年齢は18歳。その結果、調査対象のうちの4万93人が追跡調査期間中に暴力犯罪で有罪判決を受けていることが分かったというもの。そして、安静時心拍数が最も低かった(毎分60回以下)男性13万2595人は、安静時心拍数が最も高かった(毎分83回以上)男性13万9511人に比べて、暴力犯罪で有罪判決を受ける確率が39%高く、非暴力犯罪で有罪判決を受ける確率が25%高かったそうです。
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