酒をほとんど飲まない人が発症し、肝硬変や肝臓がんに進む恐れもある「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」を、血液検査で精度よく診断できる新手法が開発されたそうです(YOMIURI ONLINE)。NASHは、超音波検査で非アルコール性の脂肪肝とされた人の1割程度を占めるとされ、脇腹に針を刺して肝臓組織を一部採取する肝生検で診断するそうです。しかし、肝生検は入院が必要で患者の体の負担も大きいため、簡便な診断法の開発が求められてきたそうです。今回、NASHの特徴とされる①風船のように異常に膨らんだ肝臓細胞、②肝臓組織が炎症で硬くなる線維化、③②に伴って血中に増えるたんぱく質をそれぞれ特定し、これらのたんぱく質の量などの違いから、NASHを診断する検査手法を開発したというものだそうです。NASHの早期発見と患者の体の負担軽減につながるそうです。