先日、体内の血糖値を調整するインスリンというホルモンの分泌に関わる新たな仕組みが明らかになったと発表がありました(毎日新聞)。マウスやラットを用いた実験により、膵臓のインスリンを分泌する細胞内で、血糖値の上昇に伴ってグルタミン酸が作られることを発見したというものです。さらにエサを食べた後に小腸から分泌されるインクレチンというホルモンが膵臓の細胞に達すると、それをきっかけにグルタミン酸が細胞内のインスリンを蓄えた袋(分泌顆粒)に取り込まれ、インスリン分泌を促すことが分かったそうです。現在、主流の薬の一つはインクレチンの作用を利用し、使用患者は国内で約300万人に達するそうですが、効かない患者も少なくないそうです。今回の研究成果により、インクレチン関連薬が効きにくい患者向けの新薬開発の可能性がでてきたということです。
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