健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

身長に関連する遺伝子変異を特定

2014-10-14 08:30:31 | 研究
人間の身長を決める遺伝子変異を697個特定したとの研究論文が、Nature Geneticsに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。25万人以上のDNAを比較した結果、遺伝情報の424の領域に位置する単一の変異を697個発見。これは身長の決定に関与すると考えられている遺伝子変異全体の約20%に相当するそうです。これまでの研究で特定されていたのは、全体の12.5%で、残りの変異はまだ発見されていないそうです。身長を決める要因の8割以上は遺伝形質で、残りの2割未満は栄養や他の「環境的」影響によるものということがこれまでの研究で明らかになっているそうです。また従来の研究では、高身長と乳がんおよび前立腺がんのリスク増加、そして高身長と心疾患のリスク減少との間に科学的関連性があることも判明しているそうです。一方で、身長が低いほど寿命が長くなる傾向についてもデータで示されているそうですが、この理由は明らかになっていないとも。
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