健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ヘビメタで頭を強く振って脳出血

2014-07-18 08:30:40 | 研究
ヘビーメタル音楽のファンが、英バンドのモーターヘッドのコンサートで激しく頭を上下に振る「ヘッドバンギング」をした1か月後、脳出血していたことが発覚したというニュースが先日報道されていました(AFPBB NEWS)。1970年代のヘビーメタルの全盛期に生まれたヘッドバンギングは、むち打ち症や頸椎損傷などとしばしば結び付けられてきたそうです。ですが、ヘッドバンギングによる硬膜下血腫の事例をがあるというのです。硬膜下血腫の報告事例は少ないそうですが、自然と治まる中度の頭痛を起こす程度だったり、症状を示さなかったりすることが多いので、症例は実際にはさらに多い可能性があるというのです。論文によると、50代の男性ファンは2013年1月のライブ後、徐々に悪化する頭痛に悩まされたそうです。この男性ファンは他の点では健康で、頭部損傷の既往歴もなく、本人によれば薬物を乱用したこともなかったそうです。男性の症例は、ヘッドバンギングで脳細胞に強い加速と減速を加えたために脳の毛細血管が破裂したことが原因と推測されているそうです。この男性は鍵穴手術でたまった血液を排出する手術を受け、8日後に退院。頭痛はなくなり、2か月後の検査で異常なしの判断を下されたとも。
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