興味深いニュースです。睡眠不足は脳にダメージを与えるというのです(AFPBB NEWS)。つまり、睡眠は脳細胞の健康に良いということですね。研究では、健康なボランティア15人を集めて2つのグループに分け、一方のグループには一晩徹夜させ、もう一方には8時間の睡眠を取らせたそうです。ボランティアの血液を調べたところ、眠らなかったグループの血液には「神経特異エノラーゼ(NSE)」と「S100カルシウム結合タンパク質B(S100B)」と呼ばれる物質が約20%増加していることが分かったそうです。これらの脳分子は通常、脳損傷の際に血液中で増加するものだそうで、睡眠不足は神経変性を促進するのかもしれないというのです。昨年10月には、蓄積するとアルツハイマー病の発症につながるとされているアミロイドベータというタンパク質などの老廃物が、睡眠時に脳細胞からよく排出されることを明らかにした論文も発表されているということですので、十分な睡眠は脳の健康維持に不可欠なのかもしれないと考えられますね。