健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

STAP細胞・第3の幹細胞

2014-01-31 08:30:38 | 研究
驚きの発見ではないでしょうか。細胞に強い刺激を与えることで、様々な組織や臓器に変化する「万能細胞」である幹細胞が作れるというのです(YOMIURI ONLINE)。外部からの単純な刺激だけで、細胞の役割がリセットされる「初期化」が起こり、あらゆる組織、臓器に変化する「多能性」を獲得するという発見は、生命科学の常識を覆す研究成果だと思います。極めて斬新なアイデアでもあります。今回発見した現象を「刺激によって引き起こされた多能性の獲得」という意味の英語の頭文字から、「STAP(スタップ)」と呼び、作製した細胞をSTAP細胞と命名。ES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)に続く「第3の万能細胞」。STAP細胞の作製はiPS細胞よりも簡単で、効率が良いそうです。そして何より遺伝子導入をしていませんので、iPS細胞の課題であるがん化のリスクもかなり低いと思います。こんな考えを実現するなんて、すごいです。見習いたいものです。
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