健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

成人T細胞白血病

2013-10-17 08:30:17 | 研究
これまで有効な治療法がなかったウイルスが原因のがんである成人T細胞白血病について、国立がん研究センターが大規模な臨床試験を始めることになったそうです(NHK NEWS WEB)。成人T細胞白血病はHTLVー1と呼ばれるウイルスが原因のがんで、母子感染などで毎年およそ1000人が発症しているそうですが、このうち症状の進行が遅い慢性型などのタイプには有効な治療法がなかったそうです。今回の臨床試験では、こうした患者を対象に抗ウイルス作用を持つ薬、インターフェロンαと、HIVの治療薬を同時に使い、効果があるかどうかを確かめるそうです。臨床試験には5年間で合わせて74人の患者に参加してもらう計画で、効果が確認できた場合は製薬企業などと連携し、この治療法の保険適用に向けた手続きを進めたいということです。
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