健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

大学入試改革の提言素案

2013-10-13 08:30:39 | 日記
政府の教育再生実行会議が先日、大学入試改革の提言素案を委員に示したというニュースが報道されていました(日本経済新聞)。現在の大学入試センター試験に代わる新共通テストと、高校生の学習到達度を確かめる基礎学力テストの2種類を創設するのが柱ということでした。会合の冒頭、安倍晋三首相は「能力や意欲を多面的、総合的に評価し判定する方向に転換する必要がある」と入試改革の重要性を訴えたそうです。素案は、知識偏重の1点刻みの大学入試や学力不問の一部の推薦・AO(アドミッション・オフィス)入試が大学合格を目的化し、「大学が求める人材像と入学者選抜が評価している能力とのギャップが生じている」と指摘。教育の質向上や人材育成機能の強化に向け、入試改革を行う必要があると。新テストの導入時期は「高校生に不安を与えないよう十分な周知期間をおくことに留意する」。この日の会合では、高校での学習到達度を確認する新テストについて「高校生の実態は多様で、テストの具体的な内容には丁寧な検討が必要」「参加希望型ではなく、できる限り全員が受けられるものにすべきだ」との指摘。「テスト結果を検証し、高校教育の改善にも役立てられる」と導入には前向きな意見が目立ったそうです。センター試験に代わる大学入試用テストについては「(大学側の)負担増を懸念する声がある。慎重な制度設計が必要」との意見が出たほか、「導入されれば各大学は面接試験などを重視することになる。面接官として大学OBや企業人に協力を求めることも考えられる」との意見があったとも。別の委員は「2つのテストを完全に分ける必要はない。『基礎』と『発展』として一種類の試験にしてはどうか。ただし、複数回実施すべきだ」と述べたそうです。同会議は議論を踏まえ、提言で新テストの大きな方向性を示す方針で、具体的な制度設計は、提言の提出が10月末ということで、その後に文部科学相の諮問機関である中央教育審議会(中教審)で議論される見通しだそうです。さて、どうなるのでしょうか。
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