健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

宇宙での身体測定

2011-08-12 08:24:18 | 研究
日本人宇宙飛行士の古川さんは、6月8日にカザフスタンからソユーズロケットで宇宙へ飛び立ち、微小重力である国際宇宙ステーション内で約2ヶ月間過ごしています。その古川さんが、微小重量環境下での身体測定や体や感覚の変化を調べる医学実験9件を実施した映像を公開したそうです(MSN産経ニュース)。体液が上半身に移動したことや、大きな力を発揮しなくてよくなった筋肉が萎縮した影響からか、ふくらはぎは4センチ、太ももは1センチ、ウエストは6センチ、それぞれ細くなったそうです。また、身長は1センチ伸びたそうです。この身長の伸びは、頭部の重さがなくなるために椎間板が伸ばされたためと考えられます。ただ、1センチというのは少し少ない?かもしれません。さらに、腕の重さを感じないため、目をつぶると、左右の腕を伸ばした指先をうまく合わせられなくなることや、力を抜くと肘や膝、背中が曲がった姿勢になること、歩くことがないため足の裏の皮膚が柔らかくなっていることなどが確かめられたそうです。
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