健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

びっくりするペプチドの作用

2010-06-06 06:59:20 | 研究
ペプチドは、アミノ酸が結合してできた物質です。たんぱく質も同様の物質ですが、含まれるアミノ酸の数、つまりペプチド結合の数が違います。50以上のアミノ酸が含まれればたんぱく質、それより少なければペプチドということだったと思います。たんぱく質が消化吸収される際にはアミノ酸やペプチドとして吸収されますが、アミノ酸やペプチドが様々な効果を持つのはないかという研究報告が多数あります。
先日、酒粕に含まれるたんぱく質を分解して得られたペプチドに、抗酸化作用があることが報道されました(YOMIURI ONLINE)。強い酸化力をもつ「活性酸素」が体内で増えると、臓器が傷つくなどして、様々な病気を引き起こすと考えられているようです。特に肝臓は活性酸素や過酸化脂質が集まりやすく、酸化を防ぐことが重要だと考えられているとのことです。そのため、この物質、つまり酒粕の成分には肝機能保護や肝障害予防の効果があるのではないかということなのです。お酒というと、肝機能に負担を与えるというように一般的に考えられていますが、酒を造るときに残った方には肝臓を保護する作用があるという、びっくりするような結果です。
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