マッカラン12年
高いのでめったに飲めないマッカラン12年です。実は息子が父の日ということで、送ってくれました。仕事するスペースがほとんどない、作業机の上で。どこかしっくり収まっている景色がイイですねw…カメラや時計、万年筆などの仕事は何もしていないという証拠ですね。
最後の文豪、開高健が愛飲していたマッカラン。開高は戦後の闇市で手に入れた密造ウィスキーなどを飲んでいたのですが、サントリーに仕事を見つけ、そのサントリーのウィスキーを愛飲していました。戦後の闇市で飲んだ爆弾ウィスキーに比べてサントリーのウイスキーは、当たり前ではありますが、とてもおいしかったようです。その後サントリーを退社し朝日新聞の特派員としてベトナム戦争を取材し、正に九死に一生を得て帰国しました。ベトナム戦争の体験があまりに強烈で、その心の傷をいやすため福島の山奥にこもって「ベトナム戦記」を書きあげました。その後「闇」三部作「輝ける闇」、「夏の闇」、「花終わる闇」を上梓したのです。
福島奥只見の銀山湖で釣りをしている時の写真に、サントリーのオールド通称ダルマをボートに持ち込んで、ちびちびやりながらマス釣りをしている写真があります。開高健は酒豪としても知られていますが、とりわけウィスキーは彼にとっては人生に寄り添った、深い意味のある飲み物であったように思います。
そのような感慨に浸りながら、晩年彼が愛飲したマッカランをいただきます。
"TRIPLE CASK MATURED FINE OAK"とあります。「樫材で作られたアメリカ、ヨーロッパのシェリー樽、バーボン樽の3つで熟成させた」と書いてあります。着色していないナチュラルカラーとあります。アルコール度数は、最近のウィスキーの標準40%です。昔はスコッチも43%だったのですが・・・
素晴らしい香りと滑らかな口当たり、芳醇な味わいです。
最後の文豪、開高健をしのびながら。
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