オンワード樫山は、自宅でくつろぐ時や、
近所の散歩や買い物の際に着られる紳士カジュアル衣料の
新ブランドを展開する。
帰宅後や休日を自宅やその周辺で過ごす消費者が増えているため、
パジャマやジャージーなどに満足できない層に売り込む。
肌触りの良いセーター、伸縮する生地を使ったジーンズなど、
リラックスできる素材を活用する。
「巣ごもり消費」などを背景に、
デザイン性や着心地を高めた部屋着の需要は、
衣料品全体が不振な中でも堅調という。
「巣ごもり消費」はネット通販、カタログ通販、ケータリングなどを利用し、
外出せずに家の中での生活をたのしむ消費傾向のことをいう。
金融危機による景気低迷が、消費者の節約志向に向かい、
「巣ごもり消費」につながっている。
こうした傾向は、まだしばらく続きそうだ。