経済産業省は日本のアニメやファッションなど文化関連産業を
育成する専門部署を来年度に新設する方針を固めたという。
海外で根強い人気がある日本のアニメやファッション産業などを、
新たな輸出産業に育てる狙いがある。
新設されるのは「クリエイティブ産業部」(仮称)で、
担当職員は50人程度の人員を予定している。
政府は新成長戦略で、ソフト産業で
「2020年にアジア市場で1兆円の収益を上げる」目標を掲げている。
日本のアニメ輸出の歴史は古い。
最初(1963年)に輸出された「鉄腕アトム」は、
日本の放送開始から8ヶ月後にアメリカで放送された。
続く「ジャングル大帝」は初めからアメリカ市場を意識して、
制作されたという。
現在では、アジアの国などで、日本とほぼ1週間程度の差で
放送されているアニメもある。
産業構造は時代によって変わっていく。
製造業をはじめとする「従来型産業」だけでなく、
世界に通用するものは、まだたくさんある。