つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

富貴蘭とサギソウ

2012年07月15日 | 

7月14日(土)~16日(月・祝)の三連休に、大阪・鶴見緑地の咲くやこの花館で「富貴蘭(ふうきらん)展」が開かれていました。

富貴蘭は日本に自生するランの一種、フウランのこと。変わり葉や花が美しいため古くから栽培され、江戸時代中期に将軍や大名が愛好、以来「富貴蘭」と呼ばれるようになったそうです。

とくに花好きの十一代将軍徳川家斉(いえなり)は、このランが好きで、各大名に命じて珍しい品種を集めさせていたと言われます。

江戸城で開かれた観賞会では金や銀製の網を張り、息がかからぬように懐紙を口にあてて観賞したといいます。

「これは上様所蔵の珍品とか…」「ウム、見事なものでござるな」

武士が屈みこんで拝見する様子を想像すると… いやはや、ご大層なものだったのですね。

 

「富貴蘭展」では約150点の作品が展示されていました。専用の美しい鉢にミズゴケを高く盛り、丹精こめて栽培されているのがうかがえます。

入り口に展示されていた「桃煌」。

キヤノンKiss X4   EF-S60mm F2.8 Macro USM  絞り優先AE  F2.8  1/30秒 ISO 200 

 

富貴蘭はそもそも、花や香り、葉から根に至るまで全体を観賞するものだそうです。古典園芸の奥深さですね。

こちらはそうした趣味と知識がないので、どうしても花に目が行ってしまいます。

 

 全体の姿はこちら。

「ウム、見事…」。

ソニーRX100   絞り優先AE  F1.8   1/100秒   ISO 200

 

撮影カメラについて---

RX100は撮影最短距離が広角で5センチ、テレ端で55センチ。これぐらいの近さならOKですが、もっと寄りたいと思う被写体には向きません。

その点、Kiss X4など一眼レフのマクロレンズは思う通りに寄ることができます。その結果、ピントの合う範囲(被写界深度)は浅くなり、前後は大きくボケます。バラなどを接写で撮るのに向きますね。

 

富貴蘭はというと、バラとは違って、たくさんの小さな花々の集まりが魅力。それぞれの花に、ほどほどにピントがあっているほうがいいようです。そうすると一眼ではボケすぎるので、ピントの合う範囲が深い、(一般の)コンパクトデジタルカメラでもいいかも。

RX100はコンパクトデジタルカメラといっても、絞り開放でのボケが大きいので、その中間のような感じでしょうか。

きれいに撮ろうとするとなかなか難しい被写体。一眼レフで三脚を立てて、マニュアル絞りの効果を確かめながら撮るのがいいのでしょうが、たくさんお客さんが来る展示会場ではムリ。

RX100がもうすこし“寄れる”と良かったかも…

 

「春及殿」。

キヤノンKiss X4   EF-S60mm F2.8 Macro USM  絞り優先AE  F5.6  1/30秒 露出補正 -2/3  ISO 400 

 

「天恵覆輪」。

覆輪とは葉の外側に模様が入る品種。書とともに飾られていると、いかにも和風の趣があっていいですね。

ソニーRX100   絞り優先AE  F3.5   1/40秒   ISO 200

 

「紅嚇殿」。紅をさした花。咲いている数も多くて目を引きました。

キヤノンKiss X4   EF-S60mm F2.8 Macro USM  絞り優先AE  F5.6  1/60秒 露出補正 -2/3   ISO 400 

                      ◇

富貴蘭を見た後は、館内の温室へ。涼しい高山植物室でサギソウが咲いていました。

貴重な野生のラン科植物。今や自生地も稀になってきています。

ソニーRX100   絞り優先AE  F5.0   1/50秒   露出補正 -0.7   ISO 200

 

さわやかに舞うような花の姿に、しばし暑さを忘れます。

ソニーRX100   絞り優先AE  F2.0   1/250秒   露出補正 -0.7   ISO 200 

 


RX100試し撮り PartⅡ

2012年07月13日 | カメラ

ソニーのサイバーショット「DSC-RX100」の試し撮り2回目。大阪ミナミのあちこちを気の向くままに歩いてみました。

梅雨の曇天で夕方に近く、あまりよくない撮影条件でした。1回目と違ったのは、明るさ、コントラストを自動補正する「Dレンジオプティマイザー」をONにしたことぐらい。同じように「JPEGファイン」で撮っています。

心斎橋筋商店街で。

RX100    絞り優先AE  (F8)   露出補正 0    ISO 200

 

ショーウインドーのバレー衣装です。RX100の解像感がどの程度か見て見ましょう。ピクセル100%表示にして、見やすくするため縦長に切りぬきました。

コンパクトデジタルカメラとしては、かなり良いのではないでしょうか。

もちろんフルサイズ機の精細感にはかないませんし、明るい部分が白飛びしているのはダイナミックレンジが広くないということかも。しかし、このカメラの特長として、個人的に好感を持っているのは、色収差が少ないのではないかという点です。画面の周辺でも、よくある青と赤の色ずれがありません。Zeissレンズの性能に加え、レンズ一体型で光学性能を最適化しているせいかとも思います。

 

御堂筋で。結婚式場のようです。こうしたシックな雰囲気の式場がふえましたね。

RX100  絞り優先AE  (F8)   露出補正 0    ISO 400

 

御堂筋を歩いているうちに、難波神社に来ました。仁徳天皇を祀る神社だそうです。

難波神社の楠。樹齢約400年、高さ11m。戦災で火傷を負いながらもたくましく生き続ける、市内中心部で最古の楠だそうです。

RX100  絞り優先AE  (F5.6)   露出補正 0    ISO 400

 

難波神社の御神紋のアヤメ。毎年6月8日には「菖蒲(あやめ)神事」が行われます。

RX100  絞り優先AE  (F5.0)   露出補正 +0.3    ISO 400

 

難波神社境内のキキョウ。

RX100  絞り優先AE  (F5.0)   露出補正 +0.3    ISO 400

 

こちらはアジサイ。

RX100  絞り優先AE  (F5.0)   露出補正 +0.3    ISO 400

 

御堂筋で見かけた真っ赤なフェラーリ。

RX100  絞り優先AE  (F5.0)   露出補正 +0.3    ISO 400

(どうもこのあたり、手抜きして、同じ露出で撮っていますね)

 

御堂筋の「芝翫香」で。創業(1813年)当時、取り扱っていた商品を展示していました。

現在は宝石、ハンドバックの老舗専門店です。

RX100  絞り優先AE  (F5.0)   露出補正 +0.3    ISO 400

 

「くじらのひげで編んだ煙管入れ」をピクセル100%で切り出してみました。

これは精細感があります。ピクセル100%で工芸の匠の技をここまで描写する、RX100のセンサーはすごい。

 

御堂筋の海外高級ブランド店が集まる一角をのぞいてみました。

思い切って入る勇気が出ない店ばかり…

スワロフスキー。

RX100  絞り優先AE  (F5.0)   露出補正 +0.3    ISO 400

 

シャネル。(カメラのピクチャーエフェクトではなくPhotoshopでモノクロにしてみました)

RX100  絞り優先AE  (F5.0)   露出補正 +0.3    ISO 400

 

ディオール。

RX100  絞り優先AE  (F5.0)   露出補正 +0.3    ISO 400

 

ティファニー。

RX100  絞り優先AE  (F5.0)   露出補正 +0.3    ISO 400

(Photoshopでレンズ補正、コントラストを強めに調整)

 

こちらはおなじみの大丸。

RX100  絞り優先AE  (F5.0)   露出補正 +0.3    ISO 400

(ずっと露出を変えずに撮っていますが、ここはF8 ぐらいにすべきところです。反省。)

 

つぎは道頓堀方面へ。

大阪の新しい観光スポット「とんぼりリバーウォーク」。

RX100  絞り優先AE  (F4.5)   露出補正 +0.3    ISO 400

 

道頓堀と言えば、フグにタコにカニ… ホンマ、コテコテですな。御堂筋の高級ブランド店の対極。

RX100  絞り優先AE  (F4.5)   露出補正 +0.7    ISO 400

少し暗くなってきたので露出補正を多めにかけました。このカメラは露出補正の効果がそのまま液晶画面に現れるので助かります。

 

カニが動いていないと思ったら、節電中だったのですね。

RX100  絞り優先AE  (F4.5)   露出補正 +0.7    ISO 400

 

戎橋(えびすばし)界隈。ナンパが多いので通称「ひっかけ橋」。

昔と比べてだいぶ風景が変わりましたなあ。しかし何とゆうても大阪ミナミのど真ん中。ここへ来な、ミナミを見たことになりまへん…

RX100  絞り優先AE  (F4.5)   露出補正 +0.7    ISO 400

 


RX100試し撮り PartⅠ

2012年07月13日 | カメラ

ソニーのサイバーショット「DSC-RX100」の試し撮りです。

RX100の高感度性能に期待して、夕方からの撮影ばかりですが、どうでしょうか…

(すべてJPEGファインで撮影)

なんばパークス。平日は人が少ないですね。

RX100    絞り優先AE  (F3.2)   露出補正 +0.3   ISO 200

 

この喫茶も土日など大変な混みようで、入れないのですが、平日は比較的すいていて憩いの時を過ごすことができます。

RX100    絞り優先AE  (F1.8)   露出補正 0   ISO 200

 

 

ビールの季節。この一杯が至福の時! ちょうどおつまみが無料の時間帯でした(17:00~19:00)。

RX100    絞り優先AE  (F3.2)   露出補正 +0.3   ISO 200

 

 

おなかがすいていたので、タコのパスタも注文。計1430円。

RX100    絞り優先AE  (F1.8)   露出補正 +1   ISO 200

 

おなじみ、スターバックス。

RX100    絞り優先AE  (F1.8)   露出補正 -0.7  ISO 200

 

さて、次はどこへ行きましょうか…

 

 


キャノンのミラーレス

2012年07月12日 | カメラ

キヤノンが今年ミラーレスのレンズ交換型カメラを出すのは確実といわれていて、いまやそのスペックの噂が飛び交っています。

デジカメinfo / CanonWatch によると、

『ミラーレス機は新型のマウントを採用し、キヤノンはEFレンズ用のマウントアダプターを用意する。
ミラーレス機にはAPS-Cサイズのセンサーが採用される。多くの人が採用すると考えているPowerShotG1 X のセンサーではない。』

ということです。

 

店頭で感じることは、キャノンのコーナーは、一眼レフとコンパクトデジタルカメラに分かれていて、その間がないということです。

一眼レフのKissシリーズやコンパクトのIXYで売れているキヤノンですが、一眼とコンパクトカメラとの間を埋めるミラーレスカメラが、あってもよさそうだという気がします。たぶんキヤノン販売サイドからも強い要望があるでしょう。

キヤノンのミラーレスは、おそらくKissシリーズより大幅に軽い本体になるでしょう。外見については、富士などの復古調スタイルやソニーNEXタイプにはならない気がします。

結局、Nikon 1 タイプかな、と想像しています。

センサーは、普通に考えればAPS-Cサイズ1800万画素どまりなのでしょうね。

でも、ひょっとしてソニーから2400万画素センサーの供給を受けたりして…

 

そうなると、にわかに魅力度がアップしてきますよ。

 


パンダの赤ちゃん死ぬ

2012年07月11日 | 動物

上野動物園のパンダ、シンシン(写真=フリー画像)の赤ちゃんが7月11日朝、亡くなってしまいました。

タイトルなしタイトルなし / sprklg

 

msn産経ニュースによると、

『上野動物園(東京都台東区)は11日、ジャイアントパンダ「シンシン」の赤ちゃんが同日午前8時半に死んだと発表した。死因は肺炎という。同日午前7時半ごろ、赤ちゃんがシンシンのお腹の上であおむけになっていたため職員が取り上げたところ心肺停止状態であることが判明。心臓マッサージなどを行ったが、8時半に死亡を確認したという。』

とのこと。

上野動物園のパンダの赤ちゃん誕生は24年ぶり。5日の赤ちゃん誕生の時には、新聞の号外まで出て盛り上がっていたのに… 残念なことです。

パンダの赤ちゃんというのは痛々しいまでに小さいし、育つのが本当に難しいのですね。

 

ニュースを見ていて、そういえば昔、上野動物園でパンダを撮ったことがあったっけ、と思い出しました。

2007年の1月、上野・東照宮の冬ぼたんを撮りに行った時、動物園に立ち寄りました。

このとき居たのは「リンリン」(オス)。

日なたぼっこをするリンリン(2007年撮影  カメラ : キヤノン EOS Kiss Digital N / F5.6 / シャッター速度1/50 / ISO100)。

 

年をとったパンダで、どことなく哀愁が漂っていました。

そして、翌年の2008年4月に22歳7か月で亡くなりました。人間でいえば70歳ぐらいと言われています。まずまず寿命をまっとうしたのではないでしょうか。

 

パンダは、とりわけ子供のころは可愛くて、ぬいぐるみのようですが、反面、絶滅危惧種ということもあって、私には「命のはかなさ」を思い起こさせる動物でもあります。

 


RX100で七夕のイベント撮影

2012年07月09日 | イベント

買ったばかりのソニー・サイバーショット「DSC-RX100」で、7月7日に大阪・天満で行われたイベント「平成OSAKA天の川伝説」を撮ってみました。

当日は心配された雨も降らず、約3万9000人(主催者発表)が詰めかけ、盛況でした。

八軒屋浜の特別観覧エリア。

一般客はここから、願いをこめた青いLED球「いのり星®」を放流します。午後7時すぎから放流が始まりました。川の中の船からもたくさんの球が投入され、全部で約5万個が水面をゆらゆら漂います。

私もイベントに参加。チケット(1000円)を買って、特別観覧エリアから「いのり星」を放流しました。球の中に太陽光パネルと充電式電池、LEDチップが入っており、着水するとパッと青く点灯します。

暮れなずむ大川。この時間帯が好きです… 水面の遥か彼方まで広がっていく「いのり星」。

RX100  焦点距離(35mm換算):28mm / F1.8 / シャッター速度優先AE:1/30秒 / ISO1600  

 

同じ場所を縦位置で(撮影データ同じ)。

 

このあと、場所を色々変えて撮影しました。

天満橋や天神橋の上からは撮影禁止で、イベントのスタッフが「立ち止まらずお進みください。橋の上からの撮影は禁止です」と繰り返しています。でもスマホやデジタルカメラで撮影する人が結構いました(私もちょっとだけ撮影。ごめんなさい)。

 

左側が八軒屋浜の船着き場。水上バスの赤いイルミネーションが美しい。

RX100  焦点距離(35mm換算、以下同じ):28mm / F2 / シャッター速度優先AE:1/25秒 / ISO1600

 

大川一面に広がった「いのり星」。

RX100  焦点距離:39mm / F3.5 / シャッター速度優先AE:1/8秒 / ISO1600

 

一夜限り、水上に出現した“天の川”です。天上では織姫・彦星が逢瀬を楽しんでいるでしょうか…

RX100  焦点距離:39mm / F3.5 / シャッター速度優先AE:1/10秒 / ISO1600

 

八軒屋浜を対岸から望むとこんな感じ。

このカットのみEOS Kiss X4 で撮っています。

焦点距離:28mm / F4.5 / シャッター速度優先AE:1/10秒 / ISO800

 

放流場所から下流の、天神橋(左)と中之島の剣先公園。橋も公園も人でいっぱいです。

RX100  焦点距離:37mm / F2.8 / シャッター速度優先AE:1/8秒 / ISO1600

 

剣先公園に渡って天神橋を振り返ったところ。

RX100  焦点距離:28mm / F2.5 / シャッター速度優先AE:1/8秒 / ISO1600

 

おなじみ、中之島の中央公会堂まで歩きました。

RX100  焦点距離:28mm / F3.2 / シャッター速度優先AE:1/8秒 / ISO1600

                   ◇

RX100で撮った感想

三脚を使わず手持ちで撮影。シャッタースピードをギリギリ落としましたが、RX100の手ぶれ補正のおかげか、なんとか撮れました。ISO1600の高感度域では、等倍まで拡大すればやはりノイズはありますが、普通には目立ちません。この点でいつも使っているEOS Kiss X4 より高感度には強いようです(Kiss X4ではISO800までしか使う気がしません)。

コンパクトカメラですが、センサーが大きく2020万画素もあるだけに、確かに精細感のある画像だと思いました。Web用に解像度を落とした、上の掲載画像ではそれほどわからないかもしれませんが…

AFやシャッターも軽快で、撮っていて楽しいカメラでした。

*写真はいずれもRAW/JPEGで撮影。RX100のRAW現像に慣れないため、とりあえずJPEG画像を使用しています。画像処理については、ほんの少し明るさを調整したのみで、ほとんど「JPEG撮って出し」に近い状態です。

 


ソニーRX100 買いました

2012年07月08日 | カメラ

ソニーの高級コンパクトデジタルカメラ、サイバーショットDSC-RX100。

手頃な値段までは値下がりしていませんでしたが、待ち切れず、結局買ってしまいました。

アマゾンで57,461円(税込)。「お急ぎ便」で注文、翌日に届きました。

箱を開けたところ。わくわくします。

端正なフォルム。やはりデザインがいいですね。レンズのZeissの文字と青いシールを眺めて満足々々…

 

何はなくともまず大事な液晶を守るため、保護シートを張り付け。つぎに電池を入れ、ACアダプターとUSBケーブルをつないで充電、日時などを設定して使える状態になりました。

SDHCカードはとりあえず、あり合わせの8GB(クラス4)を入れましたが、カメラ店の話では画像サイズが大きいので、クラス10ぐらいのを使った方が、書き込みが速くていいそうです。

やはりアマゾンで注文したSDHCカード32GB(クラス10)と予備バッテリーが次の便で届くことになっています。

バッテリーチャージャーも欲しいのですが、まだ発売されていませんでした。

 

試し撮りをした感じでは素直にきれいに撮れます。液晶が明るいのでよけいきれいに見えるのかもしれません。露出補正もできるので、コンパクトカメラ特有の、おまかせAEに妥協せず、きっちり写すことができます。

ただよく言われている通り、ホールディングはイマイチですね。小さすぎるので落とさないか気を使います。左手の人さし指がついフラッシュの上にかかってしまうのも、まずい点です。

ま、慣れるよりしかたがありません。

 

さあ、このカメラでどんな絵が撮れるのでしょうか。楽しみですね~

 


明日は七夕

2012年07月06日 | イベント

明日は七夕。雨が降りそうですが、各地のイベントはどうなるでしょうか。

大阪・天満の大川では、「平成OSAKA天の川伝説」が催されます(雨天でも、増水などの危険がないかぎり開催)。

青いLED光源を入れた光の球・「いのり星®」約5万個を、願い事を託して大川に放流、一夜限りの天の川を出現させるという、市民参加型のイベント。今年で4回目になります。(写真は「天の川プロジェクト®」提供。クリックで拡大します。)

場所は大阪天満橋の八軒家浜から天神橋にかけての大川。

時間は19時20分から21時ごろまで。

願い事をこめて「いのり星」を放流するのは有料(ホームページ参照)ですが、川岸から見るのは無料ですので、例年たくさんの人でにぎわっています。ただし、橋からの写真撮影はお断り、とか。

 

幻想的な夜景が期待できるイベント。そこで、行く予定にはしているのですが、雨ではどうも…

中之島の剣先公園あたりが良い撮影スポットのようです。ただカメラマンも多いらしく、雨の中で場所取りをしなければならないとなると、つらいですね。

橋の上からは撮れないし(どさくさにまぎれて撮る人も)、どこから撮るべきか、三脚はいるか、とか悩んでいるところです。

 


ユリとネジバナ

2012年07月06日 | 

庭のユリ「ピンクカサブランカ」が4輪とも開花しました。

これで残るつぼみはなくなり、あとはいつまで楽しませてくれるか、です…

雨がぱらついたかと思うと日が差したり、不安定な天気。

明るい日が当たると、ぱっと花が輝いて庭が華やぎます。

 

こちらもピンク色の花。ネジバナです。

雑草ですが、花が可愛いのでそのままにしていたら、少しずつ増えてきました。

ラン科の多年草で、長い茎を伸ばしピンクの小花をたくさんつけます。

らせん状にねじれて咲くのでネジバナ。

空へ向かって右巻きにねじれる茎と、左巻きにねじれる茎があります。

写真では左の2本が右巻き、右の1本は左巻きです。同じ株なのに不思議ですね。

人間のきょうだいでも性格が違うようなものでしょうか…

「お姉さ~ん、巻き方が違うよ」「アタシはアタシ。これでいいのよッ」

 

歳時記を見ると夏の季語で「捩花(ねじばな)」「文字摺(もじずり)」とも。

 「捩花をきりりと絞り雨上がる  浅田光喜」

 

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

      Canon  EF-S (MACRO)  60mm  F2.8  USM

撮影データ

  絞り優先AE   F2.8~5.6

  ISO感度  100

  露出補正   なし

   画質  RAW

  ホワイトバランス  オート

  ピクチャースタイル  スタンダード 


ソニー製センサーは世界一?

2012年07月03日 | カメラ

オリンパス社長の発言が波紋

オリンパスの社長が、最新のデジタルカメラ「OM-D E-M5」にソニー製センサーを採用していると明言したことが波紋を呼んでいます。

7月2日の時事通信の報道から引用させてもらうと、

『オリンパスの笹宏行社長は2日、反射鏡のない「ミラーレス」型デジタルカメラの最新製品「OM-D E-M5」に、ソニー製の画像センサーを採用したことを明らかにした。笹社長が同日都内で行われた生物顕微鏡新製品の発表会で記者団の質問に答えた。』

とのこと。

 同記事によると、オリンパスはこれまで、ミラーレスカメラのセンサーにはパナソニック製を採用してきたそうです。笹社長は『ソニーはCMOSセンサーの分野では恐らく世界一だ。われわれはフリーな立場なので、その都度一番いいものを開発していただき、採用させていただいている。』と述べたそうです。

ソニーは評価がアップ、それに対してパナソニックはがっくり、という感じでしょうか。

オリンパスがソニーと資本業務提携の交渉中、という状況のもとで出た社長の発言。意味深なものがあります。

 

オリンパスの「OM-D E-M5」(大阪市内のカメラ店で)。

 

「OM-D E-M5」は、2月に横浜で開かれた「CP+」でお目見えし、ハンズオンコーナーに行列ができるほど人気を集めた機種です。

 このときもらったパンフレットには、搭載された「16M 新Live MOSセンサー」の特長として高い解像力、高感度&低ノイズ、ダイナミックレンジの拡大の3点を強調、「オリンパス史上最高画質を実現しました」と書かれていました。

発売後の実写レビューを見ても、画質、とくに高感度特性が高い評価を得ていました。

このセンサーがソニー製だったのですね。

これまで明らかにしない方針だったセンサーの製造元を明言したオリンパスの社長の意図はよくわかりませんが、あらためてソニーのセンサーは良いのだな、という印象です。

 

 ◇ソニーのカメラに目がいく

そういうこともあって、ソニーの高画質コンパクトカメラ「サイバーショット DSC-RX100」(写真)に買い気をそそられます。当然センサーの品質は間違いないでしょうから。

しかし、このカメラ、なかなか安くなりませんね。

価格.comでは、いったん最安4万円台まで値下がりした後、逆に値上がりしています(7/5現在の最安値54,780円)。一般のカメラ店では6万円台のまま。

買う決断がつかないまま店頭でさわっているうちに、気になる点もチラホラ。

操作が結構ややこしいです。色々な設定ができるのは良いのですが、設定の迷路に迷い込んで、なぜかAFが効かなくなったり「あれ? あれ?」と思うことがあります。

それと、「AF-Cモードの場合、ピント合わせの動作が続き、液晶画面が揺れる」という使用例を聞きました。ある店でさわっていたときも、AF-Cモードになっていたのか、シャッター半押しで画面が揺れました。そういう仕様かもしれませんが、あまり気持ちよくないですね。ま、AF-Cはあまり使わないと思いますが…

三脚との相性も悪いそうです。コントロールリングが大きいので、三脚の台座に触り、回せなくなるとか。

(こうして難くせをつけて評判を落とし、値下げさせようという魂胆ではありません)

 

センサーのことから脱線して、とりとめのない話に…

 

 


ユリ咲く

2012年07月03日 | 

3日朝はすごい土砂降り。

小降りになって庭に出て見たら、ピンクカサブランカが一輪咲いていました。

たたきつけるような雨だったのに…ユリって強いなあ。

雨のなかで開いた大輪のユリ「ピンクカサブランカ」。

花が咲き始めるときは純粋にうれしいものです。

 

朝顔も双葉が出てきました。

小学校のころ「朝顔のかんさつ日記」がありましたよね。

 

天気予報によると、梅雨前線の活動が活発になっていて、九州で大雨を降らした雨雲が東へ移動中。これからも各地で雷を伴った激しい雨が降る恐れがあるとか。

梅雨明けはまだまだ先ですね。

 


雨の愛染まつり

2012年07月01日 | 行事・歳時記

大阪の夏祭りで一番最初の愛染堂(勝鬘院)の「愛染まつり」(6/30~7/2)。初日の宝恵駕籠 (ほえかご)パレードを見てきました。宝恵駕籠に浴衣姿の愛染娘たちを乗せて、谷町筋を練り歩く、にぎやかで楽しいお祭り風景です。

パレードに先立って午後1時半から、「あべのキューズモール」3階のスカイコートで出発式がありました。

12人の愛染娘たち。

公募で300人以上の中から選ばれた10人と外国人枠の2人。「より多くの人に福と愛を授けられる愛嬌のある女性」が採用基準だそうです。

 

さらに“祭り大好き娘”として公募された愛染女組(手前、緑の衣装)が出発式を盛り上げます。

 

このあと、大阪夕陽丘学園による浴衣ファッションショーがありました。

華やかで、現代的ですね。

 

色とりどりの浴衣がずらり。夏本番のムードを演出。

 

愛染娘の“決意表明”。

 

ショッピング街「あべの地下センター」では、買い物客やカメラマンに囲まれ、大変な人気。

 

威勢の良い掛け声とともに、宝恵駕籠 パレードがスタート。


     愛染さんじゃ~、
           ほ~えっか~ご
     べっぴんさんじゃ~、
           ほ~えっか~ご
     商売繁盛、
           ほ~えっか~ご

     (歌い出しは愛染娘、「ほ~えっか~ご」は担ぎ手がはやします。)

あいにくの雨でしたが、掛け声は梅雨空を吹き飛ばす勢い。あっけらかんと明るくて大阪らしいですね。

 

愛染女組も宝恵駕籠を引き、谷町筋を練り歩きます(車輪がついた駕籠でした)。

 

愛染堂によると、宝恵駕籠の名前の由来は、江戸時代の年号「宝永(ほうえい)」。この宝永年間に芸者さんが駕籠に乗って愛染祭にお参りに来ていたのを再現しているとか。十数年前までは愛染娘ではなく、大阪市内の芸者さんが乗ってパレードしていたそうです。

 

愛染娘の笑顔で街が華やぎます。

 

沿道の観客に応える愛染娘。すごい人出。報道関係やアマチュアカメラマンの姿も目立ちました。

 

カメラに手を振ってくれました。

 

パレードが愛染堂の境内に到着すると、多宝塔の前で恒例の「駕籠あげ」が行われました。屈強な担ぎ手によって、掛け声とともに愛染娘の乗った駕籠が高々と掲げられ、ぐるりと一回転します。

揺れる駕籠の上で愛嬌をふりまく愛染娘。パレードの最高潮。

 

駕籠はものすごい重さがあるそうです。担ぎ手がそれを渾身の力で支えて回します。

男たちの迫力と愛染娘の華やかさ。まさに日本の伝統、ここにあり。

 

 愛染娘12人全員が“あがり”ます 。全員をご紹介できないのが残念ですが、みんな表情が素敵。高く持ち上げられる気分は最高のようですね。

 

 なんて晴ればれとした笑顔。支える方は御苦労さまです。

 

 撮った中で最高の笑顔がこの娘さん。元気一杯!

 

宝恵駕籠は、紅白の布、ちょうちんや風船、朝顔、それに「愛染かつら」の造花で飾られています。「愛染かつら」というのは愛染堂にある縁結びの霊木。愛染堂のホームページから引用させてもらうと…

『樹齢数百年といわれる巨大な桂の木に、ノウゼンカズラのツルが巻き付き、桂とカズラが一体となったその姿は、まるで仲の良い男女が寄り添っているように見えることから、カップルの縁を取り持ってくれる「恋愛成就・夫婦和合の霊木」として何百年もの間、この地で親しまれています。』

とのこと。なるほど、それでノウゼンカズラの造花が使われているわけですね。愛染娘の髪飾りや、お寺の花守りもこの花でした。

花守り。お守りとしては珍しいものです。

 

撮影後、愛染さんにお参りしました。愛敬・人気・縁結びの明王さま。

 

お寺の在り方が古くさくなく、ホームページも親しみやすいです。愛染まつりのチラシは竹久夢二風のデザインで気に入りました。ホームページ(PDF)をご覧ください。

そのチラシに「愛染まつりにおまいりして、その行き帰りの途中で雨に降られる事を愛染パラパラといいます。愛染パラパラに降られたその二人は結ばれるという言い伝えがあります。」と書かれていました。

 

この日の雨も、誰かの幸せにつながったかもしれませんね。

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

      TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

撮影データ

  シャッター速度優先AE   1/80秒(地下街)~1/125秒(屋外) 

  ISO感度  400

  露出補正  +2/3~+2

   画質  RAW

  ホワイトバランス  オート

  ピクチャースタイル  スタンダード 

    画像処理   雨天のため色調が少し寒色系に偏っており、Digital Photo Professionalで色温度調整。その他、トリミング、コントラスト調整