つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

6月の終わりに

2015年06月28日 | 行事・歳時記

まもなく6 月も終わり。梅雨空の下、1 年の半分が過ぎようとしています。

気象庁によると、関東から中国地方にかけての梅雨明けは7 月21 日ごろになりそうだとのこと。

五月雨(さみだれ)の季節は、まだまだ続くんですね。

 

で、この季節のあれこれを、つれづれなるままに…

 

梅雨の緑と花々

梅雨の定番、アジサイ。JR 大阪駅「時空(とき)の広場」で。

 

こちらは大阪・西区の靱公園。緑が目にしみる美しい季節です。

 

春ほどではありませんが、バラも咲いています(靱公園で)。

 

百合の季節でもあります。カサブランカ系の、かぐわしい香りの百合を見つけました(靱公園近く)。

 

夏越の祓(なごしのはらい)

ところで、6 月30 日は、各地の神社で「夏越の祓」が行われます。

1年の折り返しとなる6月30日に、今年の無事を感謝し、残る半年の無病息災を祈願する神事。

 

大阪・堀越神社の「夏越の大祓」式場(2014年6月30日撮影)。

 

昨年、四天王寺界隈を歩いているときに目にとまった堀越神社。

聖徳太子が、四天王寺建立と同時に、叔父の崇峻天皇の徳を偲んで創建したと伝えられる由緒ある神社。ここの「夏越の大祓」では、古来の伝統にのっとり、参拝者が大祓いの祝詞をあげ、祓串で身を清め、麻苧(あさお)を八つに裂く儀式を行っています。(堀越神社のfacebook より)

 

伝統を重んじる京都でも盛んな行事で、神社によって作法は違うものの、茅の輪をくぐったり、紙の人形(ひとがた)に穢れを移したあと水に流したりするところが多いようです。

 

かなり古い本なので今もそうなのか、定かではありませんが「冷泉布美子が語る 京の雅・冷泉家の年中行事」(集英社)によると、京都の冷泉家では自宅でこうした儀式を以下のように続けてきたとのこと。

『「夏越の祓」は、上の間の連子窓(れんじまど)の前に机を出して、江戸時代のものといわれているいかにも古い感じの瓶(かめ)に水を張って机の上に置きます。庭に自生しているススキの葉二枚を使って十字の人形(ひとがた)を作ります。長いススキの葉を折り、短めの葉を折りながら縦横に重ねて、真ん中を麻の葉でちょんと留めてできあがりです。それを各自が作って、脚のないへぎに並べ置きます。
(中略)
各自が作った十字の人形(ひとがた)で全身を撫でながら、「拾遺和歌集」の、「水無(みな)月の夏越の祓する人は 千歳(ちとせ)の命延(の)ぶといふなり」(詠み人しらず)を、ひと息で三回唱えて、ハッと人形に息を吹きかけて瓶の水の中に放ります。家族全員が、自分の作った人形で身体の罪、穢れを祓った後、人形を集めて、昔は鴨川に流していましたが、今は、そんなことをすると川が汚れる、とお叱りを受けますので、すべて庭の隅で焚き上げています。』

 

水無月のお菓子

冷泉布美子さんの記述はさらに続きます、

『この日のための特別なお料理などは作りませんが、ただ、水無月のお菓子はいただきます。二等辺三角形をした、おしんこ(餅)の上に小豆がたくさんのっただけのお菓子ですが、氷室(ひむろ)の中から取り出す氷の形を模したものだそうで、この頃では、ニッキ味のものやらあって、なかなかおしゃれになっていますが、このお菓子を水無月にいただくようになったのは、クリスマスにクリスマスケーキをいただくのに似て、どうもお菓子屋さんのお商売上手から来ているように思います。
(中略)
和歌の家ですから、「夏越の祓」の和歌を詠むこともございますが、決まり事としては、「月」は詠まないこととされています。と申しますのは、旧暦の六月晦日の月齢は月の見えない日にあたり、その翌一日から徐々に月が見え始めるようになっていきます。月齢と旧暦は必ずしも一致しない時もありますが、おおよそ一緒と考えて、「夏越の祓」をする日は、月明りのない暗闇の中でするものとされていましたから、「月が光った」「月の明りの中」というふうには詠まないことになっております。』

 

お菓子「水無月」。

三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれ、水無月の上部にある小豆は悪魔払いの意味があるとも…

 

京都だけでなく、大阪のわが家でもこのお菓子は食べます。

関西の広範囲で、和菓子店が取り扱っているように思います。

 

愛染まつり

「愛染さん」と呼ばれる、愛染堂勝鬘院(大阪市天王寺区)の「愛染まつり」も6 月30 日。

大阪で最初の夏祭りです。

午後1 時半頃から、あべのキューズモール3階で出発式のあと、午後2 時頃から 愛染娘の宝恵かごパレードがあり、愛染堂に到着すると、恒例の 「駕籠あげ」。

 

愛染まつり」の「駕籠あげ」(2014年6月30日撮影)。

 

絵になるので毎年撮りに行っています。

いつも大変な数のカメラマンが殺到する年中行事。

 

今年も行きますかね~

ただ、天気予報が雨模様。

もともと「愛染ぱらぱら」とかいって、雨が降る事の多いお祭りですが。

 

6月の終わり、とりとめのない話になりました…

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撮影カメラ・レンズ

  キヤノン EOS 6D

             EF24-105mm f/4L IS USM

        EF70-300mm f/4-5.6L IS USM

  ソニー RX100