つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

キヤノン「DPP4」更新の恩恵

2015年06月13日 | カメラ

キヤノンのRAW現像ソフト「Digital Photo Professional 4 」が更新されていました(6月10日)。(キヤノンのダウンロードページ

ウインドウズ版、マック版ともバージョンは「4.2.32」。


変更点は以下の通りです。

 ・EOS 5Ds, EOS 5Ds Rに対応。
 ・ホワイトバランス設定で、カメラ本体のオート(ホワイト優先)機能に対応。
 ・新しいピクチャースタイル "ディテール重視" に対応。(EOS M3を除く、すべての対応機種の撮影画像に適用することができる。)
 ・多重合成ツールを追加。(64bit版OSのみ)
 ・HDRツールを追加。(64bit版OSのみ)

「まあ、大体は、6月18日発売のEOS 5Ds, EOS 5Ds Rに対応するのが主目的かな… 」と思いつつ、ともかくウインドウズ版をダウンロード。

さっそく使ってみて、EOS 5Ds, EOS 5Ds R を買わない人にも、思わぬ恩恵があることが分かりました。

 

Digital Photo Professional 4.2.32 のメイン画面。(さきに行われたヨドバシカメラ大撮影会の画像。これぐらい小さければ肖像権的にもクリアかな… と。)

 

メイン画面の見た目は、これまでのバージョンと大きく変わりません。

「ツール」の項目で「多重合成」と「HDR」が追加されました。これは以前「Digital Photo Professional 3 」に搭載されていた機能で、どういうわけか新しい「Digital Photo Professional 4」が出た時に削除。今回復活したわけで、ありがたいことです。

 

使える!「ディテール重視」

さらに良いのは、ピクチャースタイルに新しく加わった "ディテール重視"。

EOS 5Ds, EOS 5Ds R で搭載された、ピクチャースタイルの新しい項目です。

スタジオ撮影などで、白飛びを抑え階調を出すというメリットがあることが、下記の関連記事にある南雲暁彦氏のレビューで書かれています。

それが、他のカメラで撮った画像にも適用できるんですね。

 

左はピクチャースタイル「スタンダード」。右はピクチャースタイル「ディテール重視」。(撮影カメラはEOS 6D )

すごく微妙ながら、右の「ディテール重視」のほうが、コントラストを抑え、肌のテカリも少なく、自然な諧調が出ていると思います。

南雲暁彦氏のレビューで取り上げられている商品撮影のほか、ポートレートに適しています。モデルさんの顔に適用すると「スタンダード」との違いは歴然。ソフトで、しっとりとした描写になります。

素晴らしい機能。

キヤノンさん、ありがとう。

 

他のソフトも更新

このほか、6月10日から6月11日にかけて、以下の撮影関連のソフトがドドッと更新されています。

 ・ワイヤレスファイルトランスミッター WFT-E7Bファームウエア Version 1.2.0

 ・GPSレシーバー GP-E2 ファームウエア Version 2.0.0

 ・EOS Utility 3.2.20 for Windows 、EOS Utility 3.2.21 for Mac OS X

 ・Picture Style Editor 1.15.20 アップデーター for Windows 、Mac OS X

 

関連記事

 ・『キヤノン「DPP」などがEOS 5Ds/5Ds Rに対応 』(デジカメWatch)

 ・『5060万画素の衝撃! 5Dsの実力を徹底検証する①』(Shuffle)

 ・『5060万画素の衝撃! 5Dsの実力を徹底検証する②』(Shuffle)

 ・『5060万画素の衝撃! 5Dsの実力を徹底検証する③』(Shuffle) 

 


ソニー「α7R II」のサンプル画像

2015年06月13日 | カメラ

ソニーが海外で発表した、4,240万画素のフルサイズ機「α7R II」。

その実写サンプル画像がflicr に掲載されていました。


drasko stojadinovic さんが投稿したもので、「α7R II」の最初の公式サンプルだそうです。

著作権フリーの「パブリックドメイン」と表示されていましたので、オリジナル画像(JPEG、7952×5304、13.6MB )をダウンロードしてみました。

 

「α7R II」サンプル画像。

レンズは「FE 16-35mm F4 ZA OSS」です。絞りF8.0、シャッタースピード2秒、ISO 100 。

外国の豪華な劇場のようですね。どこかはよくわかりません。

 

 

画面中央の上から下へ順番に、等倍で表示してみます。

 

 

 

 

 

いかがでしょうか、さすがに高画素機らしい精細な描写です。

ただ、2秒という長い露出。EXIF データを見ると、長秒時ノイズリダクション(ダーク減算)が「オン」になっていて、ノイズを取り除いているようです。その影響か、あるいはズームレンズのせいか、細部のシャープさが少し甘いかも。

 

明るい場所で、もっと解像力のある単焦点レンズを使い、RAWで撮影したサンプル画像も見てみたいですね。