キヤノンのRAW現像ソフト「Digital Photo Professional 4 」が更新されていました(6月10日)。(キヤノンのダウンロードページ)
ウインドウズ版、マック版ともバージョンは「4.2.32」。
変更点は以下の通りです。
・EOS 5Ds, EOS 5Ds Rに対応。
・ホワイトバランス設定で、カメラ本体のオート(ホワイト優先)機能に対応。
・新しいピクチャースタイル "ディテール重視" に対応。(EOS M3を除く、すべての対応機種の撮影画像に適用することができる。)
・多重合成ツールを追加。(64bit版OSのみ)
・HDRツールを追加。(64bit版OSのみ)
「まあ、大体は、6月18日発売のEOS 5Ds, EOS 5Ds Rに対応するのが主目的かな… 」と思いつつ、ともかくウインドウズ版をダウンロード。
さっそく使ってみて、EOS 5Ds, EOS 5Ds R を買わない人にも、思わぬ恩恵があることが分かりました。
Digital Photo Professional 4.2.32 のメイン画面。(さきに行われたヨドバシカメラ大撮影会の画像。これぐらい小さければ肖像権的にもクリアかな… と。)
メイン画面の見た目は、これまでのバージョンと大きく変わりません。
「ツール」の項目で「多重合成」と「HDR」が追加されました。これは以前「Digital Photo Professional 3 」に搭載されていた機能で、どういうわけか新しい「Digital Photo Professional 4」が出た時に削除。今回復活したわけで、ありがたいことです。
◆使える!「ディテール重視」
さらに良いのは、ピクチャースタイルに新しく加わった "ディテール重視"。
EOS 5Ds, EOS 5Ds R で搭載された、ピクチャースタイルの新しい項目です。
スタジオ撮影などで、白飛びを抑え階調を出すというメリットがあることが、下記の関連記事にある南雲暁彦氏のレビューで書かれています。
それが、他のカメラで撮った画像にも適用できるんですね。
左はピクチャースタイル「スタンダード」。右はピクチャースタイル「ディテール重視」。(撮影カメラはEOS 6D )
すごく微妙ながら、右の「ディテール重視」のほうが、コントラストを抑え、肌のテカリも少なく、自然な諧調が出ていると思います。
南雲暁彦氏のレビューで取り上げられている商品撮影のほか、ポートレートに適しています。モデルさんの顔に適用すると「スタンダード」との違いは歴然。ソフトで、しっとりとした描写になります。
素晴らしい機能。
キヤノンさん、ありがとう。
◆他のソフトも更新
このほか、6月10日から6月11日にかけて、以下の撮影関連のソフトがドドッと更新されています。
・ワイヤレスファイルトランスミッター WFT-E7Bファームウエア Version 1.2.0
・GPSレシーバー GP-E2 ファームウエア Version 2.0.0
・EOS Utility 3.2.20 for Windows 、EOS Utility 3.2.21 for Mac OS X
・Picture Style Editor 1.15.20 アップデーター for Windows 、Mac OS X
関連記事
・『キヤノン「DPP」などがEOS 5Ds/5Ds Rに対応 』(デジカメWatch)
・『5060万画素の衝撃! 5Dsの実力を徹底検証する①』(Shuffle)
・『5060万画素の衝撃! 5Dsの実力を徹底検証する②』(Shuffle)
・『5060万画素の衝撃! 5Dsの実力を徹底検証する③』(Shuffle)