私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

問題親

2007-06-20 10:38:22 | weblog
6月初め京丹後市の市立小学校男性教諭(28)が「クラスメートへのからかいをやめない」30人の児童のほほを平手打ちした。今のご時世当然社会問題となる事案だが、このケースは解決に別の道を辿った。かの教諭はハラを決め、校長へ報告に赴く際、子供達が泣きながら追いかけ校長室の前で座り込んだ。その後保護者のほぼ全員が、辞表を出した教諭の「寛大な処分」を求めて署名を提出した。教諭は今教壇に復帰しているが、普段から教諭と生徒、学校と保護者の信頼関係が築かれていた美談として受け止めたスカッとした涼風のようなニュースだった。
それに引き換え、学校に理不尽な要求を突きつけるモンスターペアレント(怪物親)に対処するため東京港区は顧問弁護士まで雇うことになった暗いニュースである。
馬鹿親曰く「なぜうちの子が集合写真の真ん中ではないのか」「子供がけがをして学校を休む間、けがをさせた子も休ませろ」「子供から取り上げた携帯電話代を日割りで払え」といった類で非常識きわまりない。こんな親に限って支払い能力がありながら給食費や保育料を払っておらずその数も増えているという。
日常茶飯事に行われる絶え間ない苦情攻勢は、教師を萎縮させるばかりか、余分な心配やエネルギーを費やすこととなり、学校教育全体にも支障を来たす結果ともなる。
学校も教委も自己中心的で規範意識のないこうした一部の親の苦情に対して、過敏に反応し過ぎるきらいもある。一部の理不尽な苦情によって、全体が捻じ曲げられることのないよう先の勇気ある若い教諭の如く、毅然とした姿勢で臨んでもらいたい。