私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

炬燵(こたつ)

2007-11-22 11:45:12 | weblog
立冬を過ぎ各地から初冠雪の便りを聞き、木枯らしが吹く昨今となれば暖房が欲しくなる。当面石油ストーブでしのいでいるが、やはり日本の屋内暖房の大半は炬燵である。この炬燵、禅宗の僧侶によって中国からもたらされたとされる行火が起源とされ当時は掘り炬燵であった。
日本では火鉢とともに冬には欠かせない暖房器具として発達、あの柔らかく暖かい炭火、網格子の感触や幼いころ炬燵の中で好きな女の子の足と足が触れたあのときめきは今もって忘れられない。戦後高度成長時代になって赤外線を熱源とした家具調電気炬燵が登場し、これが主流となって便利ではあるがなにか味気ないものになってしまった。
先日、我が家も長方形掘り炬燵に灯を入れようとしたが、先人から「炬燵は戌の日につくるもの」と教えられた。猫はこたつで・・・と言うが戌の日にという理由・由来がどうしてもわからない。古くから言い伝えられていることであれば「でもそんなの関係ねぇ!」と無視するわけにもいかず従うことにした。
家庭内における炬燵の存在は限りなく大きい。お茶や食事をしながらの団欒、テレビ観賞、昼寝、雑談等々家族のコミュニケーション媒体としてもオアシス的役割りを果たしてくれる。
11月24日(戌の日)には炬燵を設置し、雪見窓越しに外の冬景色を眺めるのも風情があろう。原油高・株安の暮、信州の長い冬との闘いがこれからはじまろうとしている。

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