私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

靖国の矛盾

2006-07-24 15:01:31 | weblog
7/20元宮内庁長官富田朝彦氏(故人)のメモが公になった。それによると昭和天皇の靖国参拝が途絶えたのは、A級戦犯合祀に不快感を抱いたからでそれが「天皇の心」であると結んでいる。一貫して戦争回避を望み対米開戦を導く日独伊三国同盟には反対であった天皇にとって、これを強力に推進した当時の松岡洋右外相、白鳥敏夫元駐伊大使に対しては快く思っておらず、66年この両名がA級戦犯に加えられそれも神社側松平永芳元宮司によって認められたことが、その後の参拝拒否を決定づけたようだ。戦争体験のない私ごときがこの問題について軽々に意見を述べることは批判のそしりを免れない。しかし、これが今国内外の大きな問題として存在している以上、日本国民はこれを避けて過ごすことは許されない。多くの英霊が祭られている施設であればこそ、永久に天皇をはじめ為政者、国民すべての万人がなんのわだかまりもなく頭を下げる慰霊の場所として位置づけて欲しいと願っているからだ。日本国民は靖国をめぐるさまざまな問題の中でも
 ・「天皇陛下万歳」と叫んで散華した兵士が祭られている靖国神社に天皇が参拝
  しない矛盾
 ・天皇陛下が参拝しない靖国に首相が参拝する矛盾
 ・神社の恣意的な考えでA級戦犯が分祀できない矛盾
について知恵を出し合い乗り越えて行かなくてはなるまい。
私はこの矛盾の結論がどんなに先になろうとも、今日の平和と繁栄の礎の犠牲となった英霊に対しては参拝の誠と心は失いたくない。

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