私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

50 賢い消費者

2009-01-04 08:29:49 | weblog
昨年、日本が中国から輸入した食料品から毒物混入が認められ一部被害が出たり、国内産でも産地を偽るなど偽装表示で消費者は振り回され、食料品の安全性に対する権威と信頼は著しく地に堕ちる結果となった。
われわれ凡人が目の前にある米や肉や野菜が真実表示どおりのものか見分けることは、高度な知識や鑑定眼を持ち合わせていない限り困難である。近年は品質や味にこだわり伝統を守ってきた商人よりも利益至上主義的な商法が市場経済の主流となってしまい、消費者は味も値段も取引もこの経済メカニズムの慣習に洗脳されてしまった感がする。
私は仲間と一緒に趣味でりんごの栽培をしており年間の消毒代(業者依頼)が高いので、これに充当するため一部を直売所や市場に出荷しているが、今年は王林1箱(18㎏入り)500円とはあまりにもひどいではないか。そのうえ色や大きさにまでクレームをつけられる。ジャム用でさえ300円で引き取ってくれると言うのに・・・。
これは生産者の苦労や生産コストを無視し、中間業者が購入価格を決めるシステムに問題がある。米やりんごで生計出来ない生産者が可愛そう。全て色や形、見映えが先行し味は二の次になっている。きゅうりは本来曲がっているものなのに、まっすぐなのが高いのはそうした需要があるからだろうか消費者側にも問題がある。
自給率40%に満たないと言っている国が、何も耕作させない休耕田に補助金を出し、必要のない事故米や飼料米を輸入して廃棄処分する。こんな減反政策で夢が持てるか。米がだめなら麦かもろこし等を耕作して輸入を減らすことの方が無駄が省けそう。生活不安の増大する社会、これからも゛考える生産者゛゛賢い消費者゛であり続けたい。

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