私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

恵方巻き

2008-02-01 10:10:36 | weblog
立春を目前にして間もなく季節を分ける節分(2月3日)がやってくる。旧暦で立春を新年と考えれば、節分は大晦日にあたり前年の邪気を祓うという意味をこめて豆まきをしたり恵方巻きを食べる風習が各家庭に浸透している。
鬼退治には豆を用いるが、恵方巻きを使うのは「福を巻き込み」まるごと食べるのは「縁を切らないために包丁を入れない」ことらしい。また、恵方とは陰陽道でその年の干支に基づいてめでたいと定められた方位を示し、今年は「丙の方(南微東)」となる。
商売繁盛、無病息災、家内安全、その年幸運が訪れ、厄落とし等の意味を持つとされる恵方巻きの文化は中国から伝来し関西を中心に広まったが、商魂たくましい大阪海苔問屋協同組合によって全国のコンビニエンスストアーを通じて販売されるようになり、今では普及率全国平均62%、150億円産業にまで成長した。あたかもバレンタイン・ホワイトデーの菓子贈答に似て一つの食文化が業界主導のもと、本来の意味を理解しないまま販売促進合戦に消費者が巻き込まれ踊らされている。
折りしも中国製ギョーザに農薬成分、殺虫剤が混入し、それを食べた300人余りが中毒症状の変調を訴えたニュースが伝えられている。安全よりも販売促進、利益追求に力点がおかれた結果だろうが、食物に限らずMade in Chinaは怖い。出来れば中国産は避けて通りたい、これからチャイナフリーの動きは益々強まることであろう。
恵方巻きも中国製でないことを願いながら節分の夜無言で食べることにしよう。

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