私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

メタミドホス

2008-02-03 21:23:49 | weblog
「メタミドホス」は、アブラムシなどの駆除に使われる有機リン系の殺虫剤のことで時には殺鼠剤としても使用される。今回中国製ギョーザにこれが混入していた疑いが持たれ急遽クローズアップされてきたがあまり聞きなれない毒物だ。以前にも中国産の冷凍カリフラワーやライチ、そばなどから基準を超える濃度で検出された報告はあった。幸い大きな被害はなかったが、経口摂取をすると胃痙攣や下痢、嘔吐等の症状を起こし摂取量によっては死亡にいたる危険な代物でもある。
中国河北省「天洋食品」が製造した冷凍ギョーザを食べた千葉県市川市や千葉市それに兵庫県高砂市の一家が中毒症状を訴え、このうち5歳の女児が意識不明の重体になっていたことが大々的に報道されている。驚いたことにこのギョーザの具からいずれも有機りん系薬物「メタミドホス」が検出されたというもの。薬物混入の経過は、製造、運搬、流通販売過程のいずれかだろうが今もってその真相は解明されていない。
中国人民日報系新聞は早くも「真相がはっきりしないうちに中国ギョーザの罪を責め、中国食品恐怖症を引き起こした」「日本のメディアは、些細なことを大げさに報道し・・・」等日本メディアの報道を牽制する論評を掲載している。
自給率40%未満の日本は、中国への依存度が高いだけに食品に対するこの程度の安全意識や責任転嫁の姿勢では困る。8月に北京五輪を控えた中国は、食品問題や大気汚染問題をかかえているが、こんなていたらくな状態でこの窮状を乗り越え世界の信頼を得られるだろうか。
「鬼は-外!」今日は節分、気ばらしに中国産ピーナツを思い切り外に向かって投げつけた。

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