私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

89 小沢代表の辞任

2009-05-13 09:29:30 | weblog
民主党の小沢一郎代表が、5月11日午後党本部で緊急記者会見を行い、代表を辞任することを表明した。西松建設の巨額献金事件で自らの公設秘書が起訴され、党内からも辞任の声が出ていたのを踏まえ「自ら身を引くことで党の団結を強め、挙党一致をより強固なものにしたい」と強調、議員辞職や離党は拒否した。
「壊し屋」「豪腕」の異名をもつ小沢氏は、本業の国会での議論が大嫌いとあっては説得する自信や能力のない裏返しで代表の資格さえない。今回の突然の辞任劇も13日に予定されていた党首討論をドタキャンし、西松事件の説明責任も果たさないままの代表辞任では「敵前逃亡」の汚名を着せられても弁解できまい。秘書が逮捕された直後のあの強腰の会見はなんだったのか。あれから2ケ月余、世論は70%まで小沢辞任に傾いていた。
「挙党一致で衆院選を戦うため自ら身を引く」とは一見格好よく聞こえはいいが、それは党内における論理であって、西松事件の国民への説明にはなり得ない。一皮むけば私には金の問題について一点の非もない、検察の捜査・メディアの報道はひどすぎる、国策捜査の犠牲者と言わんばかりで反省のかけらも見られない。非がなければ辞任やドタキャンなどする必要もない。明確な理由もないまま何故このタイミングで辞任するのか疑問は残る。まさか政界の主役を張り続けてきた小沢氏だけに、代表辞任をもって西松事件の説明責任を回避しようとはあるまいに・・・。
今後、民主党に残ってなにをしたいのか。いっそ議員を辞職して出直すことの方がけじめのつけ方としては彼らしい。