私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

15 七   夕

2008-08-08 10:00:54 | weblog
立秋が過ぎたというのにここ数日の暑さは異常というほかない。連日35度を超える猛暑日では残暑お見舞いどころの話ではない。毎年8月を迎えると唯一原爆の被爆国日本は、「怒りの広島」(8/6)「祈りの長崎」(8/9)「終戦記念日」(8/15)にそれぞれ国を挙げて国家的行事が行われるが、原爆症認定、核廃絶、領土問題等なにひとつ解決しておらず、戦後はまだまだ遠い感じがする。そんな猛暑の中8月6日友人から竹をもらったので、七夕に6歳になった孫と考え諸願いを短冊にして飾りつけた。
「バトリオでかちたい」「100えんだまがほしい」「キャンプにゆきたい」「カルピスがのみたい」「フルフルファンタがたべたい」「すしがたべたい」「コーラはがまんする」こどもの願望は遊ぶこと食べることに集中しているが正直でよい。その反面「ばあちゃんのてがなおりますように」「じいちゃんおしごとがんばって」とお世辞や殺し文句を書くことも忘れない。判読しなければわからない文字ではあるが、その思いに可愛さがつのるばかりだ。
 一方、私は5月兄を病死で失い新盆を迎える今年の心境もひとしおだ。「兄貴よ 天国で母と会えたか」「新盆には帰ってこいよ」「タバコをやめて3ケ月」「健康第一」「世界平和」「北京五輪日本がんばれ!」「燃料・物価高騰かんべんしてよ」「福田新内閣しっかり頼みますよ」等昨年に比べて明るい話題の短冊が少ない。
折から8月7日は七夕で公民館役員研修。小川村に行き、同村のプラネタリュウムで昼間から壮大な星空の世界に没頭、ゼウスの神話に接し得たのは奇遇な体験だった。