私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

14 地雷除去

2008-08-01 22:53:47 | weblog
地雷は、地上又は地中に設置され人や車両の接近や接触によって爆発して危害を加える兵器である。こうした兵器は時代とともに高度化され、従来のものに加えタイマーをセットしたり無線で遠隔操作をして能動的な攻撃に使用しその威力を発揮している。また、地雷の材質、形状も金属に限らず、その素材にはプラスチック、ゴム、木製等を使用するため金属探知機による発見をより困難ならしめている。対人地雷は、卑怯にも人を殺してはならないらしい。殺すよりも地雷で足を吹き飛ばせば、負傷者を護送するために敵の戦力は確実に減るという残忍な計画がなされ、これが後年戦力とは関係のない子供や住民に多くの犠牲が出ている実態がある。
今カンボジアだけでも地雷がどれだけ埋まっているか。との質問に正確に答えられる人はいない。おそらく何百万個であろう。年間1万個処理しても数百年かかることになる。先日2年間に旧ソ連、中国製の対人地雷715個、対戦車地雷15個、不発弾331個を処理したニュースに接したが、気の遠くなるような話だ。地雷の発見・処理は、全て危険な手作業に頼っており、その処理費も製造費とは比較にならないほど高く遅々として進んでいない。昨年日本でTNT火薬に含まれる化学物質に反応し緑色に光る酵素を発見したという。リモコンのヘリコプターからこの酵素を散布して地雷を発見し、産業ロボットによって処理活動ができれば、安全かつ低コストの除去作業が効率的に行われる。
そんな日本の国際貢献の夢は、真夏の夜の幻想だろうか。