私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

茶番劇

2007-11-07 16:27:16 | weblog
「壊し屋」「豪腕」の異名をもつ民主党代表小沢一郎氏が、政治的混乱を招いたとしてその代表辞任表明をしたのは11月4日(日)のことだった。このため国会の審議は止まり民主党内は混乱・迷走を続けていたが2日後の11月6日小沢氏が党内幹部の慰留説得に応じていとも簡単に翻意した。
ことの発端は、2度にわたる福田総理とのトップ会談の内容を党に持ち帰り検討の結果、大連立の問題から総スカンをくい代表として不信任をつきつけられたことにある。会見では「この党は力量不足だ」「次期選挙の勝利は厳しい」「疲れた」等とまで斬り捨て辞意は固いとみられていた。
「民主党が政権の一翼を担い参院選で約束した政策を実行し、政権運営の実績を示すことが、民主党政権実現への近道」という小沢戦略を遂行するための戦術として大連立構想まで呑んで国民と約束した政策を実現しようとしたその英断と勇気は評価したい。
しかし、わずか2日で辞めることをやめ無条件で党首続投を承諾したことや、以前からの持論である「国連の平和活動は国家の主権である自衛権を超えたものだ。国連の平和活動はたとえそれが武力の行使を含むものであっても、日本国憲法には抵触しない」といった考えには賛成するわけにはゆかない。
今回の辞任表明騒動、「雨降って地かたまる」「災い転じて・・」というが、辞任の狙い、真意は今もってわからない。常々口を開けば国民のための政治と言いながら、党内でおきたこの国民不在の騒動は一体なんだったのか。「偽装辞任」「茶番劇」でなければよいが・・・。