鳳凰(ほうおう)は中国の神話にでてくる霊鳥だそうですが、日本へは古墳時代に伝えられたそうで、法隆寺などにもその像があるそうです。神様の乗物である神輿の屋根にある鳳凰は、鳳輦(ほうれん)という天皇の乗る輿(こし)の屋根についた飾りがもとだそうです。
水戸の大神輿(水戸市民会館に保管 泉町1-7-1)
屋根の中央に尾羽をひろげた大鳳凰が据えられ、四方にある蕨手(わらびで)の上には小鳳凰が乗っています。この神輿の大鳳凰は、クチバシ下の光って見える瓔珞(ようらく 仏などの装飾具)をくわえているようです。大鳳凰の重量は60kgあるそうです。
弘道館鹿島神社(三の丸1-6-4)
弘道館鹿島神社の神輿には、稲穂をくわえた鳳凰が乗っていました。
常磐神社(常磐町1-3-1)
先月行われた常磐神社の例大祭で、社前に置かれた古い神輿のようです。この鳳凰は、紙垂(しで)のついたサカキの葉をくわえているようでした。
別雷皇太神(元山町1-1-57)
この鳳凰も稲穂をくわえているようです。雷神さんの秋祭りで見ました。新しくできた水戸の大神輿に似たデザインのように見えます。
飯綱神社(東赤塚2173)
境内に飾られていた古い神輿です。この神社の神輿は暴れ神輿として有名だったそうですが、鳳凰も壊れないように頑丈に作られているようでした。