ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の見上げながら石段をのぼる寺社(1)

2020-02-09 19:42:19 | 水戸

  寺社は高い所に建てられることが多いようです。水戸の場合は、台地とその下の低地という、20mくらいの高低差がある地形が広くありますので、台地上に寺社が建てられて、低地から石段を上って参拝に行くということが多くなります。石段を上って行くと、今まで見えていなかった社殿が、だんだんと見えてくるという荘厳な演出がなされているようです。

 

宝蔵寺(谷田町633)
 ここはまさに理想的な形で、石段を上って行くと、門の中に本堂がはまって見えてきます。

 

吉田神社(下入野町) 
 この神社も、だんだんと拝殿が見えてきて、参拝に来たという実感がわいてきます。

 

一盃山稲荷(愛宕町6)
 はじめから全体が見えていますが、たぶん古墳であろう小山の上にある神聖な神社に登って行くという確かさが感じられるのでしょう。

 

東照宮(宮町2-5-13)
 石段をほとんど登りきるあたりから、急に社殿が見えてきます。初詣では、それよりずっと下から行列ができています。

 

長福寺(塩崎町1135)
 石段の上りきった所には山門があります。本堂は石段に向かって少し左側にあります。左前は鐘楼で、その奥に本堂があります。ここの石段は74段あります。

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水戸城大手門のこまかいこと

2020-02-08 21:19:03 | 水戸

 大手門の復元工事が終了して、門口が道路として(自動車は通れません)使われるようになったようです。今日・明日と、門の2Fが公開されましたので行ってきました。そのとき目についたこまかいことのあれこれです。

 

2F
 こまかいことではありませんが、2Fの様子です。ここの梁(はり 横にわたされる柱です)もちょうな削りのようでした。

 

裏から見た梁
 佐竹氏時代につくられた大手門は、かんなを使わないちょうなでけずられていたようで、裏側から見える大きな梁(はり)はそれがよく見ることができるようです。一本の大木が使われています。

 

正面梁の継ぎ手
 門正面の太い梁は、さすがに一本の材木がなかったようで、3本の材でつがれています。その継ぎ手を見ることができます。

 


 門などの釘隠しを乳(ち)というようです。この釘隠しは、大きな門扉と、脇の潜り戸の蝶番(ちょうつがい)の釘を隠しているようです。

 

瓦塀
 かつての瓦塀の一部が、見えるようになっていました。向かって左の瓦塀下にのぞき窓がつくられています。

 

瓦塀
 瓦塀の角の部分を見ると、瓦が互い違いに積まれていて、ちょうど石垣の角の部分とおなじようになっていました。写真は門の裏側の瓦塀です。

 


 門両側にある瓦にのへこんだ部分に、別の瓦がふかれていました。たぶん、2Fの屋根からの雨だれで瓦が破損することを防ぐための雨受けなのでしょう。

 

脇屋根の二重瓦
 瓦塀の上に掛けられた屋根の瓦が、重なる部分を多くして、密にふかれていました。また、軒瓦が、二重になっていました。たぶん全体の瓦がこのふきかたになっているのでしょう、

 

扉の受け石
 1トン近くある重い門扉の端を支える石がありました。

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水戸の椅子(11)

2020-02-07 20:22:46 | 水戸

わんぱーく・みと(大町3-4-30)
 ベニバナトチノキの周りにステンレスパイプの円形の椅子がありました。樹木は人を集めるようで、その下は格好のたまり場や休息所になるのでしょう。樹木の周囲に椅子を設けるという形はあちこちで見かけます。

 

㈱こしば石材(栄町2-7)
 店頭の製品展示場に、石だけでつくられた長椅子がありました。

 

ザ・ヒロサワ・シティ会館(千波町東久保697)
 建物外部の柱に沿ってデザイン化した椅子がながくのびていました。

 

市営平須住宅(平須町1822-3)
 これも木の周囲に角形に設置された、足の曲線が目に付く椅子です。

 

徳川ミュージアム(見川1-1215-1)
 座るスペースを像が一部占領する椅子があちこちにありますが、徳川家康(写真左)と徳川光圀(写真右)が座った椅子はここだけでしょう。

水戸の椅子(10)

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水戸の寺社の背後にあるもの(1)

2020-02-06 20:03:12 | 水戸

 本殿のすぐ後ろに何かある神社をときどき見ます。巨木や、境内社などですが、それぞれに、神社全体の雰囲気を形づくっているようです。ま後ろにあるということは、信仰的意味もあるのかもしれません。下のもののほかに、「水戸の裏」でご紹介した、開江・吉田神社の八幡神社や、木葉下・香取神社のスギなどもあります。

 

ケヤキ
  岩根町にある山王神社には、樹齢300年のケヤキがあります。神社の前には外にも300年のケヤキが2本がありましたが、倒木の懸念から伐採されたようです。それでも、このケヤキは残ったようです。

 

ケヤキ
 有賀神社(有賀町1032)は背後が一段高くなっていて、そこにケヤキの大木がそだっています。

 

境内社
 中河内の鹿島神社(中河内町95)の背後には、7つの境内社が一直線に並んでいます。写真右側に神社があります。

 

カヤ
 伊勢神明社(柳河町441)には、カヤが茂っていました。カヤは成長が遅いので、この大きさから見て、かなりの古木なのでしょう。

 

スギ
 下入野町の吉田神社には、樹齢400年のスギがあります。

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水戸の伝統模様(1)

2020-02-05 20:13:37 | 水戸

 町で見かけた伝統模様です。水戸は古い町だけに、案外いろいろなところで見られるようです。

 

麻の葉
 並べた基本の六角形内に線を引いて、麻の葉のような形をつくって連続させた模様だそうです。水戸八幡宮(八幡町8-54)社務所向かいあたりの参道沿いにある、文政3年(1820)に建てられた灯籠にあります。

 

市松
 碁盤状の正方形を互い違いの色違いに並べた模様だそうです。江戸時代の歌舞伎役者・初代佐野川市松が好んではいた袴がこの模様だったことに由来するそうです。桂岸寺(松本町13-19)境内にある、稲荷社前の灯籠の火袋にあります。

 

雷紋(らいもん)
 雷の光を模様化した、直線を曲げてつなげてゆく幾何学的模様だそうです。ラーメンのどんぶりにある模様の仲間というのが一番分かりやすいのでしょう。祇園寺(八幡町11-69)にある狛犬(獅子)像が乗った台にあります。

 


 菱形を模様化したしたものですが、たいへん数多くの種類があるようです。この場合は二重菱というようです。弘道館(三の丸1-6-29)玄関の欄間にありました。

 

網代天井の矢羽根
 網代(あじろ)天井は、細く裂いた竹木を編んで天井に張ったもので、編んだことによってできる模様の一つに矢羽根があるようです。普通に矢羽根というと、銘仙(めいせん)などでよく見る矢の羽根を並べた模様をイメージするようです。偕楽園にある好文亭1Fの天井で見かけました。

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