部屋の上部にはった板を天井というようですが、天井板のない屋根裏部分も天井ということにしてご紹介します。
好文亭東西の広間(常磐町1-3-3)
網代(あじろ)天井というそうですが、この場合は杉の皮が使われているようです。板を使わなかったのは行事が行われる広間で、簡素さを目立たせる意味があるのでしょう。
好文亭何陋庵(かろうあん 常磐町1-3-3)
何陋庵は好文亭に付属した茶室です。竿縁(さおぶち)には太さの違う竹などをつかい、天井板にはたぶん杉板を使っているのでしょう。好文亭は復元なので、元がどうだったのか分かりませんが、今はあまりよい板を使っていないようです。これも網代天井と同じ意味があるのでしょうか。
偕楽園四阿(あずまや 常盤町1-3-3)
放射線状に広がる垂木(たるき)の姿は印象的です。
中崎家住宅(鯉淵町2897)
竹や丸太を縄で巻いて固定させた屋根裏です。囲炉裏や竃(かまど)の煙でついたすすが、屋根の強度を増し、害虫の駆除もするようですが、きれいさが際立ちます。屋根裏の煤竹(すすたけ)は、茶杓などの茶道具にもなるようです。
中根寺摩利支天堂(加倉井町59)
木を格子状に組んだ格(ごう)天井に、いろいろな家紋が描かれています。
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