ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の石造如意輪観音(3)

2019-08-21 20:12:39 | 水戸
 ごく表面的な分類ですが、講中型、墓型、表示なしとしてみました。表示なしは、左の2つのどちらかだったが、文字が読めなくなったり、文字を彫らなかった、また、女性に関する何かの宗教行事があって建てた、などが考えられます。
 
 
講中型
 女人講中、天保6年(1835)とある 鯉渕小学校近くの如意輪観音です。女人講中の場合、子供を抱いた像が多いようです。
 
 
 
講中型
  十九夜念仏講の同行五十人とある、六臂の如意輪観音で、圷大野公民館(圷大野177-1)近くの観音堂にあります。六臂の如意輪観音は珍しいようです。
 
 
 
 
墓型
 多くは信女、禅定尼などの戒名が刻まれているようです。写真は大足の阿弥陀院共同墓地にある明和9年(1772)、「歓授道法信女」と刻まれた墓石です。
 
 
 
 
墓型
 少し変わった、上部に如意輪観音が刻まれた墓です。吉沼町・観音寺跡にある「妙誓禅定尼」ときざまれた墓石です。
 
 
 
 
表示なし
 髪が長く?、帯をまいた着物で、嘉永2年(1849)とある如意輪観音です。イエローハット(元吉田町263-1)の裏側にあります。
 
 
 
表示なし
 向拝がない石仏です。石像如意輪観音としては少数派のようです。衣のひだが細かく彫られているようです。宝蔵寺(谷田町633)にあります。
 
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水戸の蔵棟木にかかれた模様(1)

2019-08-20 20:12:34 | 水戸
 の屋根を支える棟木(むなぎ)を横の妻側に突き出すというスタイルが水戸ではよく見られます。そして、その突き出た部分を漆喰でおおい、そこに文字などがよくかかれています。かかれているものは、名字や、屋号、家紋、通称などのようです。
 
 
一般的(小林町)
 普通は、そのまま材木が出ています。漆喰でおおったのは、たぶんはじめは、雨による腐食を防ぐためだったのでしょう。
 
 
名字(小吹町)
 これは篆書(てんしょ)体のようで、そうとう装飾的です。文字は小林で、周囲に雲がほどこされているようです。
 
 
名字(飯島町)
 この蔵の場合は、屋根より下は棟木といっしょに固められています。
 
 
屋号(五平町)
 屋号で、山カと読むのでしょう。加倉井町に、山ヒもありました。
 
 
家紋(小泉町)
 三つ巴(みつどもえ)なので、たぶん家紋なのでしょう。
 
 
通称(鯉淵町2897)
 中崎家は周囲に堀があるので、堀之内と呼ばれているそうです。堀之内の裏側は中崎となっています。住宅は、国の重要文化財に指定されています。
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水戸の実と種(12)

2019-08-19 21:04:08 | 水戸
 主に水戸市植物公園の薬用植物園で見た実と種です。
 
 
オオナルコユリ(キジカクシ科)
 中国の黄精の代用薬として使われるそうです。体力増強や強壮に効果があり、使うのは根茎だそうです。
 
 
オオハンゲ(サトイモ科)
 カラスビシャクに似た花を咲かせます。漢方では半夏といって、根茎を使うそうです。つわりに効果があるそうです。
 
 
キキョウ(キキョウ科)
 根を使用し、去痰、排膿に効果があるそうです。
 
 
セイヨウノコギリソウ(キク科)
 ハーブ名はヤローだそうです。草全体が使用でき、解熱・解毒などに効果があるそうです。
 
 
ハトムギ(イネ科)
 漢方では薏苡仁(よくいにん)といい、種子を使うそうです。はれや熱をともなう関節痛や筋肉痛に効果があるそうです。
 
 
メハジキ(シソ科)
 漢方で益母草(やくもそう)といい、開花期の花を使うそうです。通経・収れん作用があるそうです。まだ黒い種が見えるようです。
 
 
ライオンゴロシ(ゴマ科)
 ライオンの口にこれがつくと、痛さのために食べられなくなって死んでしまうそうで、それでついな名前だそうです。これには薬効はないようです。中に小さな黒い種が入っています。植物館で行われていた、「植物公園のふしぎな住人たち」展で展示されていました。
 
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水戸の無縁供養塔(4)

2019-08-18 19:11:03 | 水戸
 共同墓地や路傍にあった無縁供養塔です。
 
 
宮西共同墓地(宮西児童公園(赤塚1-2034-1)道向かい) 無縁合葬碑
 昭和5年とあります。前に石製の香炉がたくさんあります。
 
 
小山霊園(小山公民館(河和田2-1726)道向かい) 無縁諸精霊供養塔
 地蔵や如意輪観音などのほかに、軍馬の慰霊碑が前に建てられています。
 
 
常磐共有墓地脇坂道(墓地(松本町13-34)脇の道路沿い) 土地一切有無両縁諸精霊供養
 昭和14年とあります。墓地とは別に建てられたようです。
 
 
平須新田原共同墓地(関東福山通運(株)水戸支店(平須町163)近く) 南無阿弥陀仏無縁仏供養之塔
 塔の前に蓋がありますので、中に遺骨が納められているのかもしれません。
 
 
百合ヶ丘((株)ヨークベニマル百合が丘店(百合が丘町8-3)斜め道向かい) 奉納水戸原無縁菩薩
 これは、道路脇に一本だけ建てられているので、行き倒れの人たちを慰霊した碑なのかもしれません。
 
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水戸の実と種(11)

2019-08-17 21:04:27 | 水戸
 木の実が目につく季節になってきました。気のついたもののあれこれです。
 
 
オオモクゲンジ(水戸市役所 中央1-4-1)
 ムクロジ科。ムクロジと間違えて、ムクロジの漢字「木患子」を名前につけてしまい、その読みの、「もくかんし」が、「もくげんじ」になったのだそうです。
 
 
 スズカケ(千波公園 千波湖西岸)
 スズカケノキ科。鈴が下がっているようなのでつけられた名前だそうです。水戸には藤柄町にすずかけ通りがあります。
 
 
 ユズリハ(偕楽園公園 千波町)
 ユズリハ科。新しい葉ができてから古い葉が散るのでついた名前だそうです。実はもう黒くなっていましたが、毒があって食べられないそうです。
 
 
 フジ(筑地)
 マメ科。これはノダフジのようですが、ときとして見かける実が長く垂れ下がっているタイプでした。
 
 
 ブルーベリー(内原)
 ツツジ科。ぼつぼつ熟しはじめているようでした。水戸ではブルーベリーの農園があちこちで見られます。
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