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水戸の般若

2024-10-04 21:16:14 | 水戸

奉納大般若経六百巻建立碑(香積寺 渡里町111)
 大般若経は、玄奘三蔵(三蔵法師)がインドから中国へもたらした、大乗仏教の教義が書かれた多くの般若経典を集成した、500万字600巻という大規模な経典だそうです。転読といって、僧がその大部のお経を空中にパラパラと広げるという読経に変える奈良時代以来の法会が、寺によっては今もおこなわれているようです。写真は、この600巻の経典を奉納した記念に建てられた碑のようです。般若は、サンスクリット語ではプラジャニーで、原義は根本智とでもういうもので、さとりの真実の智恵のことだそうです。写真の石碑は、香積寺裏の墓地入口付近にあります。

 

般若湯(天徳寺 河和田町914-1)
 昔は神仏混交だったため、寺が神社を管理していたことが多かったそうです。そうした環境下で、神社の神に供える酒を寺で醸造したことが、寺で酒をつくるようになったきっかけになったといわれているようです。でも、寺は、不飲酒戒(ふおんじゅかい)があって、禁酒が原則でしたから、知恵をつける飲み物という意味の般若湯(はんにゃとう)というこじつけの名前をつけて僧は飲用したようです。後から入ってきた禅宗は、それを禁ずるために、「不許葷酒入山門」という碑を建てたりしたようです。刻まれた文字は、「葷酒(くんしゅ)山門に入るを許さず」と読んで、精をつける臭い食べ物や、酒は寺に入れてはいけないという意味のようです。写真は天徳寺にある古い石碑です。

 

小字・磐若寺(はんにゃでら 改訂水戸の町名)
 水戸市内の木葉下(あぼっけ)には、磐若寺(はんにゃでら)という小字(こあざ)があるそうです。かつて般若寺という寺があって、それが地名になり、「般」が「磐」にかわったのでしょう。この本は、すでにネット上で公開されているようです。

 

能面・般若(偕楽園公園センター 見川1-1251)
 恐ろしい顔つきの鬼女の面を般若というようです。その般若は、奈良時代の僧・般若坊がつくったからという伝承があるそうですが、はっきりしたことはわからないようです。能面の般若は、色によって赤般若、白般若、黒般若があるそうですが、赤般若が一番怒りが出ている面だそうです。写真は、令和3年に偕楽園公園センターで開催された能面展で見た、関仁美の作品です。

 

サボテン・般若(水戸市植物公園 小吹町504)
 鋭く太いトゲをもち、8本の稜線があり、肌に細かい白い斑点があるサボテンだそうです。花には甘い香りがあり、成長すると1m位の高さになるそうです。


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