「流山の素浪人」の時々雑感・日々雑感

初老になった私の身の回りで起こる、何気ない出来事をブログにし、回転がめっきり遅くなった脳みそに「喝」を入れたい。

千葉県生涯大学OB会主催の学習会を受講した

2019年06月20日 10時59分10秒 | 日記

毎月第3火曜日は、千葉県生涯大学OB会が主催する学習会が開講され、社会情勢から

宇宙科学、さらには伝統芸能まで、一流の講師による幅広い教養講座となっています。

毎回、千葉市市民ホールが満席となる1000名ほどが受講しています。

今回も、午前中は「島おたく」として40数年、上陸可能な日本の離島433島を制覇した

島のスペシャリストで写真家の加藤庸二先生の「1つ1つが面白い 433の島巡りと

東京の人工島」と題した講義。

沖縄県の南大東島は、パプアニューギニア近くで生まれた島が、時には海中に、時には

陸地となりながら、大地の営みにより現在の位置までやってきたそうだ。

その他にも、島の成り立ちから、島の歴史と文化形成について、興味深いお話が聞けました。

特に、東京湾に初めてできた佃島の成り立ちと、タワーマンションが林立する現在までの

歴史など、2時間近くの講義は全く退屈する暇がありませんでした。

午後は、「中国経済論と現在中国論」を専門とする、横浜市大名誉教授の矢吹晋先生の

「米中経済戦争と日中関係」の講義。

時宜を得た講義内容で、トランプ米大統領が中国の習近平に対し仕掛けている経済戦争の

本質は、貿易でも軍事でもなく、ハイテク通信技術を巡る覇権戦争で、現在始まろうとしている

5G世代通信では中国が覇権を握りそうだが、次に来る「量子」通信技術では、何が何でも

中国に覇権を握られることを阻止しようとする動きが表面に出てきたといえる。

通信は勿論、兵器制御等が「電子」から「量子」になることにより、米国が圧倒的な優位性を持つ

現在の軍事バランスが崩壊するからである。

軍事バランスが崩れることは、米国の覇権が破綻し、ドル基軸世界が崩壊することを意味する。

トランプとは関係なく、米国には軍事的、経済的にこれからも覇権を握っていきたいと考えている

資産家グループが米国内では勿論、世界中で強大な力を握っている。

これらのグループが仕掛けているのが「米中経済戦争」の本質である。

こうした中で日本は、米国から半導体戦争を仕掛けられ完敗して以来、世界を席巻していた半導体

技術は衰退し、蓄積していた技術は韓国、中国に渡り、未だに立ち直れない状態にある。

そして、中国は圧倒的な資金と人材を駆使して、日米連合の弱体化を図り、中・韓・日連合を

長期戦略として描いている。

バルブ経済がはじけて、蓄積していた富で食いつないできたが、技術立国としての地位は既に

薄れ、資金と人材不足から、先進国の負け組になる可能性が危惧される。

今こそ、政治の活力が必要で、日米、日中、日韓の関係を未来に向け、冷静・緻密に対処することが

益々必要となってきている。

 

今日の午前も午後も、講義内容は濃かったな~、やはり地べたに這いつくばった「蟻の目」ではなく、

高い所から下界を見下ろす「鳥の目」が必要と感じた一日でした。


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