![]() | 中国五千年 (下) (講談社文庫)陳 舜臣講談社このアイテムの詳細を見る |
いやいや、本当に繰り返される王朝の滅亡、勃興、安定、衰退。
この歴史から教訓は引き出されているのだろうか?
現代という時は、この中国五千年の歴史の中で、初期の殷や周を除いて、漢族という視点で見る時、その勢力が最大限に広がった秦漢帝国、随唐帝国、明帝国についで四回目の時だということがよくわかる。
しかもうまくすれば元の時以上の世界帝国となることのできる可能性がある。なぜなら世界人口ですでにその30%なのだ。
そんなことは当然中国首脳はいやというほど自覚している。
短期的な随や秦の(あるいは異民族ではあるが元の)ような勢いか、あるいは比較的長期の王朝となるのかはわからないがね。
世界人口と資源エネルギーが限界に達するこの21世紀、世界史は中国をどのように描き出すのであろうか?