楽学天真のRead & Think

読書はこころの泉。
目がかすれるほどに読みたくなる。
私の乱読記録として、このサイトを再開する。

中国の北朝鮮予測

2008-05-31 22:48:05 | 時評
中国が予測する“北朝鮮崩壊の日” (文春新書 637)

文藝春秋

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この本もついつい手にして、一気読みした。
ま、こんなもんかな。
いろいろな立場に目を配りながら判断をする、ということが当たり前であるが。
この程度で発禁とはね。



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中国5千年(上)

2008-05-31 22:23:16 | 歴史
中国五千年 (上) (講談社文庫)
陳 舜臣
講談社

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忙しすぎて読書の時間がなかなか取れない。

人類の歴史、の次は人間の歴史だ。
気候が歴史の動乱を駆動したという単純化した議論がある。
人間は自然を超えられないという「運命論」につながる議論だ。
1950年代の毛沢東の「大躍進」でさえ、気候のせいだという。
だとすると、1995年前後の北朝鮮の大飢饉と餓死さえ、気候のせいだとなってしまう。
それは、その時の政治の失敗に「免罪符」を与えてしまう短絡した議論だ。

そんなことよりも私が知りたいのは、長期政権の名君と短命政権の暗君、それを中国史の中に今一度見てみたいと思う。
もちろん自然の厳しさをどう乗り越えるハンドリングができるかは名君の重要な条件だ。
そんな知恵は5千年も費やせば、人の頭脳の中で進化しているはずだ。

この本の上巻はやっと、随。

おもしろいのは、「孔孟」の理想主義と「老荘」の流れに任せよ、との相対する思想の生まれた時代背景だ。
これは、政治や宗教の世界の話だけではない。
西洋では、プラトンとアリストテレスの哲学に始まる、理想主義と現実主義の関係にも似ているのだ。
科学では、還元主義という理想主義と森羅万象のありのままの中に真理を見る、総合主義との関係にも似る。
さて、随以降、中国のはどのように成長したのかね。

日本の飛鳥時代だ。


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人類5万年ー壮大な旅

2008-05-21 23:59:22 | 科学
5万年前―このとき人類の壮大な旅が始まった
安田 喜憲,沼尻 由起子,ニコラス・ウェイド
イースト・プレス

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この翻訳本は本当に目から鱗が落ちる!
私は全く門外ではあるが感動的に読んだ。
この書が書かれたのはすでに二年前。
翻訳本が出版されたのは昨年秋。
私はこの二年間にどう事態がさらに解明されたのか、知りたくて、ネットサーフするはめになった。
連合大会も近い、学生の準備がどうなっているか気になる。四川の大地震もありかなり忙しい。
しかし、知りたいという思いには逆らえない!
そして、national geographicのサイトを見て驚いた。
3年前に描かれていた図と今の図が大きく違うのである!
この分野では今、革命が起きていると確信するに至った!
今週末から連合大会がはじまり大忙しであるが、追跡と思考は続くーー。
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人類進化の700万年

2008-05-16 23:04:59 | 科学
人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源」 (講談社現代新書)
三井 誠
講談社

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人類起源論第三弾。
新聞記者らしい追跡。
いろいろ疑問も挟みながら、実にわかりいい。
サイエンスライターの少ない日本。
このようにのめり込んで書く人がどんどん増えるといい。
昨今、あまりにも細分化している科学。
となりは何をする人ぞ、の世界になっている。
かくいう私もそうであった、と反省するばかりであると同時に、
そのような科学者へもこのような本は大変勉強になる。
私は、わからない、しかし知りたいと思う分野のことはまずカッパブックスから、というのが習慣化しているが、
最近の新書ブームにのって、多いにサイエンスものを出版してほしいものだ。
それにしても人類の起源論と日本人の起源論は、21世紀に入り完全に革命期だね。
ゲノム解析の威力はすざましいものがある!

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日本人の祖先

2008-05-12 23:34:07 | 科学
日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス 1078)
篠田 謙一
日本放送出版協会

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先の本に引き続き、この本ものめり込むように読んだ。
DNAは一気に人類観をかえた!
ミトコンドリアで追いかける母系の先祖。
Y染色体で追いかける父系先祖。
すべてはアフリカへ。それ以前のネアンデルタールや北京原人などとは違う新人の短期間での爆発的拡散。
基本的フレームは解き明かされてしまった感がある。
あとはヒマラヤの北回りをどうするかとか細部だ。

先に読んだ形態分類の人類学と異なり、論理が単純明快なので分かりやすい。
しかし、分かり易いということが真実というわけではないことも、著者の言う通り。
この単純さを仮説として、細部が今後つめられていくのだろう。

日本人起源論の弥生人部分はもはや確定的だ。
大昔に読んだ埴原説に軍配だ。

さて、新人を切り離したのはよしとして、旧人の拡散過程はどう解かれていくのかね、今後。
私は地球科学者。

従って、気候変動、海峡形成、地殻変動などが背景としてどうからむのか、興味の湧くところだ。
だって、背景として温暖化したとか、寒冷化したとか、海は渡ることができたとか、少々簡単に扱い過ぎ。
まじめに考えると本当に符合しているかどうか自明ではないような気がする。

門外ではあるが、まだまだ楽しめそうだ。


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