楽学天真のRead & Think

読書はこころの泉。
目がかすれるほどに読みたくなる。
私の乱読記録として、このサイトを再開する。

海辺のカフカ

2019-08-31 08:42:19 | 読書

海辺のカフカ

2ヶ月程度かけて、通勤時の信号待ち時間などを繋いで読み終えた。

舞台が、高松の施設図書館らしき場面が舞台。東京から徳島、そしておそらく津田の松原を抜けて運命の出会いに到るまでの場が、かつて過ごした讃岐の空気が蘇る。人は、皆それぞれが別世界のマイノリティーに生き、彼岸(あの世)も我岸(この世)も超えた世界の共有に最後の安らぎを得る。村上春樹がなぜこんなにも受けているのか、若い時に周りではざわめいているのに関心もなく、関心を持とうともしなかった。しかし1Q86を読んで以来、これだ!と思い、村上の全著作を、相当に遅ればせながらも読んだ。彼の作には最後に救いがあるので、それを求めて読みたくなるのだと、1読者になり切った。場面を飽きさせずつなぐ。サスペンスと人のつながりを求めるロマンと夢の世界のファンタジーをつなぐ世界。次は、ノルウェーの森をまたゆっくり読もう。

それにしても文庫本は目に辛い。

コメント

サバイバル組織術 佐藤優

2019-08-31 07:57:59 | 読書

 

風貌が怪しげである(失礼!)が、堀の内を経験した人であるが故に筆は鋭い。自分の読書感想を使いながら人間社会のつながりなしにしか生きられない人と組織を論ずる。組織も結局人で決まる。社会的動物としての性と生存本能に裏打ちされた人間。幼き時から老い、そして世を去るまで苛まれる組織と人間の問題、永遠のテーマである。

 私も還暦を過ぎ、定年退職を過ぎ、定年後の研究費の継続を背景とした臨時雇用も終わり、様々な組織も古希を前に終了しようとしている。そのどうしようもない過ぎゆく時間をどのように生きるべきか。おそらく多くの人が抱えているテーマなのだろう。様々に関わってきた組織と自分、何を残して去っていくべきか、そのような動機で本書を手に取った。人間関係を3区分せよ。

 

それぞれの関わりにおいてA,B.Cという具体例を挙げてのメッセージは印象的であった。これは決して口に出せるような事柄ではないが重要だ。

私は、人間関係を家族を含めたプライベート、研究活動、そして学界を含めたコミュニティーと3区分している。それらの人間関係を更に濃厚に応じて3区分するのが良いということらしい。ポイントはそれらの濃淡は経験を通して流動して行くということである。きちんと整理して粛々と、と勇気をいただいた。

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