楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

最終週パラノイア

2008-01-29 01:53:41 | 科学
いよいよ最終週に突入だ!
終わりが近づいてくると陸に帰りたくない!という気になってくる。最後までしがみついて研究資料が欲しい!貴重な時間だ。
早く降りたい、という人が多いが不思議だ。
私はまだここにいたいと思う。
だって陸へ帰ると、また地獄のような仕事が押し寄せること間違いなし。
ここはメイルもまっとうに届かない分、陸のように押し捲られることもない。
これって昔はやった蒸発親父の心境?
やはり、最終週パラノイアだ。
先日、アメリカ人の船上でのパートナーがちょっと深刻な文句を、このプロジェクトの中枢に送ったら、アメリカ人から「お前は第6週パラノイアか?」って返事が来て、ちっとかっかきていた。
てなことで、最後の週に最後のドラマが待っている。
まだまだ、いろいろありますぞ!
陸の皆さん、お世話かけてすいません。
おみやげ話をたくさんもって帰ります。

でも最後を伸ばすことはできない。
材料の処理も、レポートの仕上げも、全部船が港に着くまでに終えなければならない。そとでは¥暖かい雨が降っている。
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残り10日あまり

2008-01-24 02:01:17 | 科学
2ヶ月におよぶこの研究航海もいよいよ残り少なくなってきた。大変大きな成果が得られたが、残り時間が少なくなってくると欲がでる。もっと、もっとと。陸へ帰り世俗へ戻るのがいやだ!断続的メイルを見ていると陸も大変。そりゃそうだ。年度末が近づき、あっちもこっちも必死だ。体が3つくらいあるといいのだが。陸へ分身が飛んでいく。そして必死の学生の面倒をみる。2つめの分身は、学会関係のめんどうをばったばったと仕切る。そして3つめの分身は大学の内部をみる。なんてね。これってやっぱり変だね。船の上のアメリカ人の感想。日本人てなにもかもやりすぎ。もっと分担してうまくやんなきゃってね。その分個人と組織の関係がへたなのだ。
ここでは、なにかというとコミュニケーションと個人の責任が船という組織と、研究者というそしきの歯車をまわす基本だ。ちょっとしたコミュニケーションミスが重大な齟齬を招く。あと10日あまり、がんばるぞ!
依然続く深夜族ーー。やっぱり陸へ帰るのはいやだ!
適応でけん!
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あわただしくなってきた

2008-01-17 01:50:45 | 科学
船の生活もあと19日、徐々にあわただしくなりつつある。陸からの連絡を見てもそちらでも年度末最後の大山がいくつもある。これらをすべて乗り切る算段を取らねばならない。生活のリズムと生活管理とねばり、そして何よりもすべてをやりきるという不退転の決意、それが決めてだ。さ、やるぞ!
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科学者という仕事

2008-01-16 04:11:25 | 科学
科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか (中公新書 (1843))
酒井 邦嘉
中央公論新社

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超多忙なのに本を読んでいる。いや、忙しいからこそ読んでいる。
その分、ほかを犠牲にしていることは確かに多い。ごめんなさい。
そして、そしてブログに書く。
人は暇だね!という。
だが、暇だから書いているわけではない。忙しいからこそ書いている。
というわけで、寝る暇がますますなくなる。

自分は研究者に向いているのであろうか、と悩む諸君。どうも集団の中でうまく行かない、でも研究は好きだという諸君。ひょっとしてこの世界は自分と違うのではないかと悩む諸君。ポスドクという暗雲がどっかりとのっかり悩む諸君。ちょっとでも研究に関わっている諸君。この本はまたまた必読だ。

なぜ、私はこの本を手にして、とてつもなく忙しい集団研究のリーダをやるながら読んだのか?
そう、私も未だ悩みながら毎日を過ごしているからである(人間だから当たり前)。
表向きは、「キャーとか、おもしろいね」!とか(本当にそう思えるから)はしゃぎながら自分を盛り上げ、議論を楽しみ、研究者や技術者を鼓舞、盛りあげる。
日本流「和の精神」を私は好きだ。

でも言いたい事を言わせないと、西欧人には通用しない。
ぶつかってこその「和」なのだ。
興奮せずに論理を展開させる。いいながら自己抑制が進行しているのが見える。
<興奮したとたん負けだぜ!>
<お、よしよし、冷静にせや!>と心で言う様が見える。

「おーい、たばこでも吸いにいくか!(Shall we go out to smoke and calm down?>
<ちょっと興奮して失敗したかに見える外人をつれて外へ>
「うめ!大海原を眺めながらの一服は最高だ!」
「アメリカ日本の禁煙運動、くそくらえだ!」

これからも、あ~あ、またあっちでも衝突か、こっちでも衝突か、なんてことが頻発するだろう。
この船の上でも連続だ。予期せずにこの本を持ち込んだが、なかなかいい!
ずーんと迫ってくる。科学者集団の中にどっぷりとつかると実にドラマ人間模様だ。
著者酒井氏の東大の駒場の諸君はこういう人の講義を受けられて幸せである。

でも、ちょっと待てよ。
いつも得するのは東大?
ずるいぞ!東大!

そうか、かれらは聞けるだけが有利なのか?
しかしちょっと待てよ。それってひょっとすると不利?
聞くと読むとは大違い。
聞くより本を読んでその含蓄のあるところを噛み砕く方が有効だ。
映画を見た後の小説より、見る前の小説の方がはるかにおもしろいのと同じ。
活字とはそのような独特のメッセージがある。

というわけでおすすめ。
おっとと、また呼んでる。
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一歩前進二歩後退

2008-01-15 06:02:36 | 科学
苦しい日が3日ほど続いた。
困難にぶち当たり、資料の採集を断念せざるを得ないこととなった。
そして我慢。
この深夜、新規まき直しで再開。
すばらしい!
順調に進み始めた!
そして別の忙しさが復活!
でも、この忙しさは苦しみの我慢よりはるかによい。
24時間、動き続けるってほんとにしんど!
睡眠が連続して8時間取れたことなんてこの1月ないなー。
それは陸へ帰ってからの楽しみにしとこっと!
しばらくぶりに月夜で一服。
おー、こんなに満ち欠けがすすんでいたのか!
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