楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

ヘリ不時着!水没す

2007-10-13 07:05:34 | 科学
昨日は午後目一杯、水の中でひどい目にあった。
<え!大学って暇ですね。平日なのにプールですか?こんな季節外れに>
「いえいえ、そうではありません。水の中にたたき落とされたんです。ヘリコプターが不時着して」
<え!この前は、ドイツで飛行機が落ちそうになったとか?またですか?そんなニュースはありませんでしたが>
「そんなこと、そうそうはありませんよ。訓練ですよ。もしもの時の脱出のための」

なんども頻繁にヘリコプターに乗る人は、ヘリコプターが海に不時着した時の脱出訓練を受けなければならない。
それで、生存率が60%から90%に上がるのだという。
そんなことまでして、命を長らえたいとも思わないが、なにしろその訓練を受けないと乗せてもらえない。
乗せてもらえないと、いま進めている研究もできない。
というので、脱出訓練でした。

さて、その様子。
まず、シートベルト締めて。救命胴衣は決して膨らますな。~~
ヘリに見立てたワゴンを一気にひっくり返す!
一気に水が押し寄せる。ザバーン!
水の中で、じ~と我慢。動きが落ち着くまで4~5秒、待つのだぞ!
どうせ泳げない私は、
「勝手にせい!命なんぞ、惜しくはないわい。どんなもんか見てやるか!」
と思っている。緊張感ほとんどなし。
目を開ける。
ただでさえ目が悪いのに、ほとんど見えない。
窓をたたき出す。そして、その窓枠の端をつかみ、シートベルトをはずしーーー。
<んん?はずれないぞ!>
落ち着け落ち着け。カチャ。
窓から抜け出し、水面をめざせ。
意外と水面がわからないものだ。
「人間の重力に対する感覚はこのように一気に変わるとわからんもんだね~。」
などと思っている。
ふ!ようやく水面へ出て、息を吸う。
しかし、泳げない!
幸い、これは訓練で近くに浮き輪があった。
本番では、この時、慌てず救命胴衣を膨らませ、ということか。

これを、4回繰り返す。
なるほど、パニックにならないためにはこの訓練は有効だな。
でも、疲れた。

さて、昨日はそんなことがあって、楽しかった。
でも、今日は一筋縄ではいかない、朝から夕刻まで人間相手の会議。
ヘリ不時着脱出訓練よりはるかに難しいデスゾ。
「エゴとルサンチマは世界を滅ぼすからね」



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