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楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

ワクチン接種後の決意

2021-06-19 03:59:45 | 社会

ワクチン接種後の決意

緊急事態宣言解除はマスコミを賑わしている。

 私は高齢者ワクチン接種を終えた。

車で週に二度オフィスへ出かける。そこではコンピュータの前に座り続ける。空調が効きすぎているので上着必須。外の暑さも感じない。

 というので首都圏にいるのに別世界。妻は元気で家では据え膳、上げ膳に感謝。

たまにZoomなどで会議。大人数の会議では、話しすぎるとの批判老人排除圧力を感ずる。アカラサマに発言を止められることもある。一方で論が鋭くかつよく聞く方だというお褒めの言葉も時々いただく。

 司会者が下手だと間を開けすぎ、「白け鳥、飛んで行け、南の空へ、空へ」と歌いたくなる沈黙が続く。

 「通信にもお金が掛かっているんだぞ〜。沈黙は金なり、論を交えるよ〜!誘引せよ、それが司会者の勤めだろ」と言いたくなる。

chair person, conductor, facilitator, などなどいろんな言い方があるが、順番に回して行けばいいってもんではない。

「俺が、俺は」の団塊世代、65歳以上は今や日本人口の3分の1。高度成長時代に家庭を顧みずに働いて育てた連中に、老害扱いされる?これって姥捨山の楢山節考じゃん。

かの世界ヒットドラマ、「おしん」だって死ぬまで子供・孫と戦った。やはり団塊世代が死ぬまでやらねば、この日本が滅びる。

 

 

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日本学術会議主催学術フォーラム「危機の時代におけるアカデミーと未来」

2021-02-28 06:16:37 | 社会

学術フォーラム「危機の時代におけるアカデミーと未来」

  昨日、日本学術会議主催のフォーラムが午後目一杯Youtube公開で開かれた。3月末までに政府と学術会議の間のすり合わせによって日本とアカデミーの新しい方向が決まる。

 最初の井上科学技術特命大臣と梶田学術会議会長の2つの講演がすり合わせの現状を端的に表していた。理念は概ね一致、すなわち、ナショナルアカデミーの必要性。そこへの大幅な財政出動の必要性も。

 今だに不透明なのは組織形態。日本学術会議側中間報告では行政司法立法の三権から独立した会計検査院型国立組織。政府は問題の発足時に主張した独立行政法人型の民営化。昨日は学術会議側もこの論点は避けた。井上大臣も述べなかった。先送り事項だろう。学術会議の選出方法は会議内でも未だまとまっておらず、政府自民党内でも統一されてはいない。学術会議側は今の選出方法をより精密に仕上げる案を出すだろう。

 学術会議は昨日の公開フォーラムに国際学術会議会長とイギリスの王立アカデミー会長を引っ張り出し国立アカデミーの重要性を強く訴えた。ノーベル賞受賞者の梶田会長も日本のアカデミーの唯一代表としての日本学術会議の意義と強化を訴えた。下手に潰すと先進国の日本は大恥をかくよと言う外圧による政府への強い圧力である。内閣府内組織の学術会議なのであるから政府にとっては喉元の内側から刺さったトゲである。

 フォーラムでは, その他にこれまで全く知らずに驚いたことがある。それは医学界である。日本医師会は強烈な政治圧力団体であるが、その傘下にあった医学関係の学会が、特に外科学会が先頭に立って医学の政治からの独立を大きく掲げて日本医学会連合を創設していたことである。今回のコロナ禍で医学界はさらに大激変しているであろう事は想像に難くない。医学薬学アカデミー世界の大変革こそ今の歴史的大転換の中心にあることを垣間見た。

 いくつもの話があったが、その中で最も印象深かったのは四国学院大学の平田ロザリオ氏の「シンパシーからエンパシーへ」との講演。すべての議事録が残っている第一次世界大戦後のパリ講和条約を読んでの意見。そもそもドイツは敵国。イタリアは戦後処理の不満から切れて途中で席を立つ。日本は参加するもほとんど何もしゃべらず。この遅れた資本主義国三国は、後に第二次世界大戦の枢軸国となる。遅れていたがゆえに英仏を超えるべく先を急ぎ、じっくりと対話によって矛盾を解決しながら進むと言う道を飛ばしたのだとロザリオ氏は述べた。内輪のおしゃべりの「会話」から他人言い分を賛同を別にして理解する「対話」の道をアカデミーを率先しなければならないと言う主旨であった。

科学の為にも日本の為にも良い方向が生み出されることを期待したい。

 

 

 

 

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ミャンマー・クーデタと「ビルマの竪琴」

2021-02-02 05:32:30 | 社会

ミャンマー・クーデターに思う

ミャンマーでクーデターのニュースが飛び込んできた。悲しい。

「選挙が不正だ」と言って暴力を持って少数意見を通そうとする。一見秩序は回復し安定化するが、矛盾は力で封じ込めてもなくならない。そこで民主主義という知恵が生まれた。しかし、人は目の前の利害に動かされる「性」を持つので、忍耐のない即決民主主義は、逆の悲劇も産む。民主主義は時間がかかる。

スーチー氏が解放され民主化された時、日本で学位をとり勤めてもいるミャンマーの友人が胸を張り、どれほど喜んでいたことか。友人が民主化された政府の科学担当となり日本との交流がよりすすむと。彼も実に経験な仏教徒である。

彼は軍事政権時代に持ち込まれた中国の援助が横暴でひどかったかと囁いていた。今回のクーデター、「一帯一路」と「開かれたインド太平洋ベルト」構想の大きな世界政治に間で起きたと見ると、背景もわかる気がする。

ミャンマーはかつてのビルマ。日本は、第2次大戦の悲劇「インパール作戦」の時、インド・タイの活断層に沿っての国境を北上した。「インパール作戦」はほぼ全滅の史上最悪の作戦と言われる。その悲劇の中で生まれた小説「ビルマの竪琴」と、その映画の中で奏でられた「埴生の宿」が平和を求める人の心を打ったことを思い出す。

 

 

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終活 (3) 学界と政治

2021-01-22 05:17:17 | 社会

 

学界と政治・アメリカ大統領交代

世相の理解をどうするかは、生き抜く上では欠かせないね。世界の動向・国内の動向、マスコミ情報、SNS情報。身の回り情報。この順序で私も自分の認識を整理し判断を下す。情報収集に当たって身構えるのは、世情の批判に終始するもの言いかな。「そうだ、そうだ!」と同意しやすいのだが、瞬間反応は失敗の因(もと)。三手は読もう。

アメリカ大統領、トランプからバイデンヘ。日本の幕末明治維新直前、南北戦争以来の交代セレモニーに前任者がいないという珍事。あ〜、やはり世界史的時空間転換の時なのだと認識。

今後、世界は米中対立を軸に進んでいく。自然を相手にした科学研究で人生を過ごしてきた経験として、ほぼ揺るがない重要な価値観は、フランス革命じゃ〜ないが、

自由平等博愛 

この順序が大事。「学問の自由」なくして科学に未来はない。先人の業績への揺るぎない評価は批判的検討を超えたときに「真実」として定着する。先人への批判の自由なき世界に未来はない。しかし、その批判に冷静な抑制がなければ悲劇が訪れる。それが歴史の教訓。

ダイバーシティー(多様性)とインクルッシブ(包摂性)そしてオープンネス(透明性)。これが今、自由世界のアカデミーで、科学を前進させるための共通したキーワード。どの流れが時代を前へ進めるか。アメリカ社会は壮絶な競争で、今のところ正しく見える一つの選択をした。

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第150回芥川賞 「穴」

2018-07-16 21:54:44 | 社会

 

穴 (新潮文庫)
小山田 浩子
新潮社

本棚で黄ばんでいた文藝春秋を引っ張り出し、連休最終日の午後のひとときに読んだ。雑誌は本と違って余白がなさすぎるので、読み続けるのが疲れ気味。最初の現実世界の描写が細かすぎるのもそれを誘う。でも、読んでいるうちに昔流の速読瞬間把握、流し読みモードへ。場面つかみを優先させる。でも穴にハマったあたりから徐々に現実から離れて此岸と彼岸をいったりきたり?これは何を描写しているのか、夢の世界へ入っていくような。ちょっとゆっくりと字を追う。なにやらちょっとドロドロおぞましのファンタジー?。最後に義祖父の遺体が戻った場面では現実と非現実が入り混じる、未知との遭遇か。老域に入った私としても、登場人物が見えるようで見えない。この著者は若い。その後、何をどう書いているのであろうか。本棚を整理せねばならないので黄ばんだ月刊誌は、これを読んだので古紙回収へ。

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