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楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

阪神大震災から12年

2007-01-17 08:37:16 | 自然
阪神大震災からはやいもので12年も経ってしまった。
私はあの日の朝は大阪にいた。遠い昔、高校生の時に体験した大地震以来の大揺れで本当に恐怖が走った。おまけに住んでいたのは、相当にボロな大学の宿舎。4階建ての一階にいたので飛び起きた。家族も皆飛び起きた。私はすぐにテレビをつけ、どうなっているのか釘付けになった。しかし、夜明けになって街がヘリから見えて来ても、なぜか静かな中継であった。情報が全く伝わらない。把握できないのである。私はその日、朝から講義をすることになっていたの住宅から歩いて10分程度の大学へ行った。誰も来ない。人がいない奇妙な異様な静けさである。全ての交通が止まっている。西宮に住む同僚に電話しようとしても通じない。

大学ではやがて、大変なこととなった。まず同僚の無事確認作業から。その同僚は翌日やっと無事が確認された。「暖をとり、食事のための火がない!」と叫んでいる。そして、真冬の最中、ライフラインの確保のため、ホームセンターなどでガスボンベを買いあさり、西宮へ向かった。なにごともなかったかのような梅田から西へ向かうと風景が変わり始める。倒壊している家がどんどん増える。途中で電車ももう走らない。歩く。皆リュックを背負い線路を歩く人の列。

この中で6千人を超える人が亡くなった。
それからもう12年、である。これを忘れてはならない。災害は忘れた頃にやってくる。
合掌。


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不都合の真実

2006-12-26 07:59:14 | 自然
 先日のアメリカ地球物理学連合が開かれた14日、アメリカ元副大統領ゴア (あのブッシュと接戦の末、フロリダで本当は勝っていたのにまけたこととなったあのゴアです)が数千人の地球科学者の前で講演をした。
(私はその日に帰国だったので残念ながら聞けなかった)。



 それは彼が主役となって説明する映画「不都合の真実」の大ブレーク(アカデミー賞候補確実といわれる)による。京都議定書にアメリカはサインしていないが、これはそれが必ずしもアメリカ国民の意思ではないことを示してる。この問題は共和党や民主党などという政治を超えた、人類としてのモラルの問題だと訴える。

そうだ!

 地球温暖化は自明ではない、という論もある。しかし、地球の過去に氷河が1つもない時代があったことを地球科学は、地質学は教えてくれている。白亜紀、今から1億年ほど前、恐竜が闊歩した時代である。その時、海の高さは今より250メートルも高く、アメリカ大陸さえ、半分は水没していた。暖かいということは一見いいことのように思うかもしれない。しかし、そうではないことをこの映画は教えてくれる。白亜紀や間氷期という過去の時代をもっと研究しなければならない。

 私の専門は、固体地球なのでこの道は素人だが、これはれっきとした科学なのである。いや、気候システムと固体地球内部の変動(実は地震や火山さえ)の関係は新しい科学の関心の的なのである。
 
アメリカが総手を挙げてこのことに取り組みだせば人類の未来は明るくなるかもしれない。ブログ刷新後、いきなり暗い話題ですいません。でもアメリカでこの映画がブレークし、ブッシュよさようなら、となればそれは人類の未来に取って明るい材料である。(私の友人のアメリカ人たちは圧倒的にブッシュ嫌い。あの品のなさが、恥ずかしくて我慢できないんだそうだ)

日本語版は http://www.futsugou.jp/
英語版は http://www.climatecrisis.net/
私も正月には見に行こうと思う(1月20日日本上陸)
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1月後のCrescent moon

2006-12-23 21:41:06 | 自然
今日の夕刻、久々に妻と近所のスーパーへ買い物に出た。
私はスーパーで買い物につきあわされるのはあまり好きではない。
おまけに今日はクリスマスイブ前の土曜日。人でごった返している。
「あれは?これは?」「つけものはどれがいい?」
「ん?いいよ、どれでも」
もう食べ物にあまり興味はない。
でも、ワインだけは知ったかぶりをして選ぶ。これを試そう!
フランスの2001年もの赤、ーー。
もう満足。
「ちょっと外で一服してくる」

と、一歩出るとこの風景!


大都会に見るべき空はない、と随分永い間思って来たが美しい!
ちょうどひと月ほど前、岐阜の犬山で見た風景と似ている。
残照と三日月。

買い物を終えて出てくる人が、私が写真を撮っているのを見て、
「わ!きれい!」
と皆、携帯電話カメラで取り始めた。今日、この一瞬の風景を楽しんだ人が増えた。
なにかうれしい気分となった。
かれらは、これからあの明かりの灯ったマンションへ帰り、家庭の団らんが始まるのだろう。
Merry Xmas
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サンフランシスコ・霧の秋

2006-12-13 18:15:45 | 自然
 朝の2度寝が効いてしまったか、気が抜けたからなのか、風邪がぶり返した。
昼、会場を抜けて近所を散歩した。その時、霧雨の中、ぬれながら歩いたのが悪かったのかもしれない。

真っ赤な紅葉。


でもちょっと大味かな。アメリカ紅葉は葉のサイズが大きい。形もいびつ。楓の仲間は実に多様だね。


そこにこんな面白い彫刻が立っている。
「こんにいちーは。いかがですかー」とでもいっているのか。
「その手は!? 足は!?」こんなにもあるなら心はいくつあるのだ!?
ということかね。



一番はこれだ。「つた」のグラデーション。足元から冷えている。寒そう。
コメント (4)
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再び晩秋

2006-12-06 00:17:44 | 自然
銀世界から再び晩秋の東京。この週末を超えて、景色は一変していた。


キャンパスは一面、目の覚めるような黄金色である。

老木も最後の力を振り絞り輝いている。


そして、濃緑から黄金色へのみごとなグラデーション。


そして足下はふわふわ。


あすは松江である。
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