ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

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教育の広場、第283号、図書館担当課長・伊藤博さんへの手紙

2007年05月27日 | 政治関係
第283号、図書館担当課長・伊藤博さんへの手紙

 「はままつ図書館だより」の第16号(2007年04月10日付け)にあ
なたの挨拶が載っています。まず、話の前提としてそれを全文引用
します。

   新年度スタートによせて(伊藤博))

 4月1日より「生活文化部生涯学習課図書館担当課長・中央図書館
長」となりました伊藤博〔元細江図書館長〕です。図書館は、教育
委員会から市長部局の所属となりこのような職名となりました。ど
うぞよろしくお願いします。

 浜松市立図書館は平成18年10月、全国最大規模の約200万冊のIC
チップ導入に併せてシステム統合されました。図書館を利用されて
いる市民の皆さんも、システム統合で図書館に自動貸出機などの新
しい機械が入ったりして様子が変わったとお感じのことと思います。

 19年度の浜松市の図書館事業のキーワードは、「子ども」です。
その一つが、「浜松市子ども読書推進計画」の推進です。学校等の
教育機関と公共図書館との連携や家庭での読書などにより、子ども
たちの読書推進を図っていこうとするものです。4月22日には推進大
会が「なゆた・浜北」で行われます。

 二つ目が、19年4月から全市域で行うことになったブックスタート
事業です。ブックスタートは、イギリスのバーミンガムで始まり、
世界各国に広がり、日本には、平成12年度に12市町村で導入され、
その後、全国の自治休に司書と保健師の意気込みで広まっており、
現在では全国569市区町村〔全国3割〕に広がっています。〔特定営
利法人ブックスタート支援センター資料より〕

 この事業は、読み聞かせを子育てに役立てようと絵本の読み聞か
せについて、保護者に説明し、併せて絵本をプレゼントするもので、
浜松では8ケ月から満1歳児までの保護者に市内の図書館で定期的に
行われる講座で実施することになりました。〔合併後平成19年3月ま
では浜北・天竜・引佐・三ケ日・細江・春野・佐久間で実施してい
たもの〕是非ご参加ください。

 図書館は、「人と資料」を結びつけるところ、「図書館司書は、
そのコーディネーター」といわれます。あらゆる知識がある図書館
資料や地域情報と市民を結びつける役割があるのではないでしょう
か。そのためにはいろいろ琴知恵を絞って図書館に来て<れること
を考える必要があると思います。

 又、地域の情報拠点だとも言われます。「情報」は、「なさけ」
を「つたえる」ともいわれます。そんなことも心がけて、図書館サ
ービスに努めていきたいと思います。今後とも浜松市立図書館事業
へのこ理解こ協力をお願いします。(引用終わり)

 これを読んだ感想をお伝えします。

 まず第1に、浜松市の図書館行政の責任者が伊藤さんであること
をはっきりさせた点はとにかくよかったと思います。と言いますの
は、浜松市役所では個々の仕事の担当者ないし責任者の名前がはっ
きり知らされていないからです。

 例えば、かつて私は浜松市役所のホームページ(これは極めて使
いにくいものです)の責任者は誰かと聞きましたが、個人名は教え
てもらえず、「最後は市長が責任を持つ」などというふざけた答え
でした。

 しかし、先日の静岡県教育委員会の退職金の源泉徴収の遅れの責
任裁判でも分かりますように、何でも首長が最終責任を負うという
訳ではないのです。大体の事は担当部署の長が責任を負うのです。
ですから、その責任者名が公表されていないと困る場合が多いので
す。

 このような訳ですが、ともかく図書館行政については伊藤さんが
責任者だと分かりました。これは適切な態度だと思います。しかし
、この事は図書館のホームページのトップページに分かりやすい形
で載っているでしょうか。私には分かりませんでした。せっかく自
分の責任を明らかにしたのですから、ホームページにも明記して下
さい。お願いします。

 そして、この「挨拶」もそこに載せて下さい。これはこの1年間
の図書館行政の根本方針なのですから。更に、毎回の図書館メルマ
ガにも編集者名と図書館課長名を明記して下さい。

 第2点はこれと関係するのですが、伊藤さんは図書館行政の広報
の3つ(だと思います)である図書館ホームページとメルマガとこ
の「たより」をどう総合的に組み合わせて効果的な広報活動をする
か、考えていますか。考えているなら、その根本方針もホームペー
ジに発表して下さい。私の推測では、この3つをどう組み合わせて
行くかの戦略がないように思います。

 第3点。平成19年度のキーワードは「子ども」だと言っています
が、では昨年のキーワードは何だったのですか。その前の年のキー
ワードは何だったのですか。

 なぜこういう事を聞くかと言いますと、行政の悪い点は、当該領
域の現状の把握と問題点の確認、関係領域の調査、解決施策の検討
、そして実行した施策の事後検証、という手続きのないことだから
です。

 私見では、本を読むべきなのに読まない(あまり読んでいない)
ので一番問題なのは子供ではなくて大人であり、特に学校教師であ
り、一番不勉強なのは校長等の管理職(教育長を含む)だと思いま
す。図書館課長はこういう問題から逃げてはならないと思います。


 そもそも伊藤さん自身はどれだけ図書館を利用しているのですか
。市立図書館のホームページから何か本やCDを借りたことはあり
ますか。ひょっとすると1度もないのではないかと思います。ぜひ
、この際、本やCDを合計10点くらい借りてみて下さい。そうすれ
ば、浜松市の図書館のホームページがいかに使いにくいものか、分
かると思います。

 又、メルマガでは市立図書館にある珍しいものの紹介などもした
らどうでしょうか。私は近いうちに自分のブログ「浜松市政ニュー
ス」で「図書館探検」というシリーズを断続的に掲載し始める予定
です。読書家とは言えないような情けない学者なのでほんの少しで
すが、知っている範囲で世間に紹介したいと思うものを発表してみ
ようと思います。よかったら、あなたもそこに原稿を寄せてくれま
せんか。2人でやりましょう。

 第4点。浜松市の図書館(図書室)ということを考えてみると、
市立図書館のほかに学校の図書室もあるということです。そのほか
に母親などが開いているものも含めて民間の施設もあると思います
。先日もイトーヨーカドーの駅前店の閉店の際に、その図書室を無
くさないで、他店に移して続けるという運動が実った例もあります


 また、司書を考えてみても、市立図書館に勤務している司書だけ
でなく、学校の図書室にいる司書もいると思います。

 これらの全体が統一的に活動するというわけには行かないと思い
ますが、少なくとも公立の図書館と図書室関係だけでも、1年に1
回は会合を開いて、互いの活動を報告しあい、問題点を話し合って
、互いの事を知り、出来れば無駄な事はなくしていってほしいと思
います。

 その前に、公立学校の図書室の図書にも市立図書館のそれと同じ
ようにICチップを導入することは必要な事だと思います。

 こういう事を考える部署がないのだと思います。しかし、これ位
は図書館課長が提案しても好いのではないでしょうか。そうでなけ
ればいつまでたっても前進しないでしょう。

 最後に、これを伊藤さんに直接送れないということを述べます。
それは伊藤さんのメルアドが知らされていないからです。田中康夫
さんが知事をしていた時の長野県庁のホームページでは課長でも顔
写真つきで簡単なコメント(抱負)を書き、メルアドも発表してい
たと思います。

 なぜそうなるかと言いますと、公務員(特に長)は市民の「質問
と意見」を聞く場を作って公開しておかなければならないという事
が分かっていないからなのです。

 この「挨拶」は「ご理解とご協力をお願いします」という言葉で
最後を締めくくっていますが、これは間違いだと思います。公務員
の最後の言葉は「質問と意見は(メルアド)に遠慮なくお寄せ下さ
い。お返事は私自身から差し上げるとは限りませんが、必ず私が目
を通して、しかるべき対応を取ります」だと思います。田中康夫さ
んはそう書いていました。

  2007年05月14日

    解説

 2週間たちましたが、返事がありません。北脇市長時代には「市
民への約束」というのがあり、その中に「迅速性の約束」がありま
した。

 それは「2週間以内に返事をする、それが出来ない時はその旨断
り、なるべく早く返事をする」というものでした。

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