ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

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教育の広場、第271号、北脇「理論」のお粗末さ

2007年04月07日 | 政治関係
教育の広場、第271号、北脇「理論」のお粗末さ

 北脇さんの論法は、合併や政令市化の経緯を一番良く知っている
のは自分だから、市長にも自分が一番適任なのだ、ということのよ
うです。これを理論的に検討してみましょう。

 第1点。もしこの論法が正しいとすると、どんな地位でも前任者
が一番良く知っているのだから、交代させるのは原理的に間違って
いるということになると思います。これでは民主主義ではないと思
います。

 戦後、本格的な政権交代のないのは先進国の中では日本だけです
が、このために日本は本当の民主主義国ではないと言われています
。ことほどさように、民主主義にとって政権交代は重要なのです。


 第2点。たしかに、合併や政令市化の経緯を一番良く知っている
のは北脇さんかもしれません。では、どうしてこうなったのでしょ
うか。その最大の理由は、北脇さんがその仕事について必要かつ十
分な報告をしてこなかったからだと思います。

 思うに、ある程度以上重要なポストに就いている人は、自分に万
一の事があった場合でも人々に迷惑をかけないように、自分の仕事
を整理し、適当な形で記録を残しておかなければならないと思いま
す。そして、公的な立場の人は「週間活動報告」を発表しなければ
ならないと思います。

 しかし、北脇さんは毎週のメルマガに「式での話」を載せるだけ
です。私が、市長、助役、収入役、部長、総合事務所長等の頁をホ
ームページに作って、「週間活動報告」をするようにしてくれ、と
要求したのに対して、その必要はない、と答えたのは北脇さん本人
です。北脇さんは自分のこの言と行の不一致をどう考えているので
しょうか。

 第3点。別の観点から考え直しますと、本当に北脇さんは一番良
く知っているのか、という疑問が浮かびます。一般にも、自分が自
分の事を一番良く知っている、という言い方がありますが、その反
対に、他人から見てこそ本当の事が分かる、という言い方もありま
す。この2つは矛盾しています。では真相はどうなのでしょうか。
北脇さんはこういう問題を考えたことすらないようです。

 第4点。これと結びついていることとして思い出すべき事は、「
知っている事と理解している事とは違う」というヘーゲルの言葉で
す。北脇さんは、自分が優秀な成績で卒業した東京大学というのは
非哲学的な大学であることをご存じないようです。だから、「知っ
ている」だけでいいのだと無邪気に思い込んでいるようです。

 北脇さんは、やはりしばらく仕事を休んで、これまでの人生を振
り返り、広い世間を見て、今後の人生をもう一度考え直した方がい
いと思います。そのようにさせてあげるのが本当の親切だと思いま
す。


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