ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

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教育の広場、第282号、図書館探検(02)

2007年05月26日 | その他
教育の広場、第282号、図書館探検(02)

     ビデオ「懐かしの奥山線」

 こういうビデオがあることを知っている人は少ないのではないで
しょうか。私も昨年(2006年)の秋だったか、細江図書館に行った
時、偶然見つけたのです。今、統合された図書館のホームページで
調べてみますと、これは細江図書館にしかないようです。

 大正3年に開業した奥山線は昭和39年(東京五輪の年)11月1日
に廃止されたのですが、ナレーションから察するに、その廃止の直
前に遠鉄が記録を残しておこうと考えたのでしょう。16ミリの撮れ
る社員に頼んで撮ったもののようです。

そのため夏の光景が映し出されています。又、昭和39年当時既に
廃止されていた部分は写真のみとなっています。

 このビデオ自身、遠州鉄道株式会社編となっています。もちろん
非売品です。

 全体で約17分。バックに流れる音楽はもちろんあの「ふるさと」
です。演奏あり、ハミングありと、工夫されています。

 画面は浜松駅から始まっています。続いてホテル「コンコルド」
と隣の大きな体育館が映し出されています。

 元城駅を過ぎて今でも残っています広沢のトンネルをくぐると広
沢駅です。そのテロップには「市立高校の利用駅。夏には女学生の
制服でホームが真っ白に見えた」とあります。古き良き時代という
言葉を思い出しますねえ。

 様々なエピソードを散りばめながら、終点に着きます。奥山線は
使命を終えたのです。


   付記

 これは別名を「軽便」と言いました。しかるに、このほかにも軽
便があったようです。昨年の秋、NHK静岡局が「車窓の記憶を訪
ねて」と題する25分番組を放映しました。

 これは「駿遠線(すんえんせん)」の名残りを訪ねて歩いた一種
の探訪番組です。もちろん昔のフィルムも少しは出てきます。

 駿遠線は大正2年に開業したと言いますから奥山線より1年早か
ったわけです。終わったのも奥山線より遅く昭和45年(大阪万博の
年)7月となっていました。全長64,6キロで、軽便としては全国1
の長さを誇っていたそうです。

 今の藤枝駅から少し離れた所にある大手駅が始点で、そこから大
井川をわたり相良駅を通って、終点は今の袋井駅だったようです。


 当時これで学校に通ったというかつての女学生の皆さんや、ここ
で働いていた方々のインタビューもありました。

 バックには静岡合唱団の歌う「藤相唱歌」(これは「汽笛一声新
橋を~」のあの鉄道唱歌の替え歌です)や「汽車ポッポ」の歌声が
流れていました。

 これはビデオではありませんし、図書館にあるわけではありませ
ん。

 逆に考えると、奥山線の場合は遠鉄が記録を残しておいてくれて
、とてもありがたかったと思います(多分、駿遠線のフィルムはな
いでしょうから。県立中央図書館には中村修編著「駿遠線物語、巨
大軽便の横顔」という本が1冊あるようです)。


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