ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

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教育の広場、第274号、子ども第1主義の実行

2007年04月22日 | 政治関係
教育の広場、第274号、子ども第1主義の実行

 康友さんのマニフェストのトップに掲げられているのが「子ども
第1主義」です。その内容を見ますと、育児などの支援を主として
考えているようです。しかし、この言葉を聞いて普通、期待するこ
とは「学校教育を子ども第1主義にしてほしい」ということだと思
います。そして、この事自体には康友さんも全然異論はないはずで
す。

 そこでこれをどのように実行するかが問題になるのですが、それ
を考えるためにまず確認しなければならないことは、現在の浜松市
の教育行政は何を第1にしているかです。それは「消化試合校長第
1主義」と言えると思います。これは他の公共団体でも、教員上が
りの人が教育長になっているところでは品川区以外はほとんど同じ
です。

 なぜこうなるかと言いますと、教育長に上り詰めた元教師(元校
長)は、自分だけが教育長になって60歳の定年後も1千万をはるか
に越える年俸(浜松市なら1330万円。なお校長の年俸はみな1千万
を越えています)を取ることに成功したのだから、それの出来なか
った他の校長を叱ったりすると、「なんだ、あいつは。自分だけ旨
いことをしやがって」と恨まれるからです。

 私は何人かの校長の問題点を指摘して、教育長に「指導」を求め
ましたが、いずれの場合も、自分で現地に足を運んで調査すること
をしないで、「~と聞いています」とか、「指導の必要はない」と
いった返事しかもらえませんでした。

 さて、市長が教育行政に関してどんな考えを持っていたとしても
、それは直接自分では実行できません。教育行政は教育委員会が主
導するものです。今の教育委員会に「今後は子ども第1主義でやっ
て下さい」と言ったとしても、教育委員会は「これまでもそうして
きました」と言うでしょう。そして、消化試合校長第1主義を続け
るでしょう。

 従って、本当に子ども第1主義を実行しようと思ったら、教育委
員を代えなければならないのです。しかし、教育委員は任期が切れ
るまでは市長でも勝手には代えられません。現在の浜松市の教育委
員の残りの任期は以下の通りです。

 山本委員  平成20年10月03日まで
 熊田委員長 平成21年03月31日まで
 中野委員  平成21年10月02日まで
 須藤委員  平成22年09月30日まで
 高木教育長 平成23年03月末まで
 (残りの任期の短い順)

 このように考えると、前教育長の土屋さんが3月末で辞めた時、
北脇市長が次の教育長を空席にしておかないで、早々と高木さんに
決めてしまったことは、自分が負けた場合に康友さんの足を引っ張
るという目的からは見事な方法だったと思います。

 しかし、これが現実なのです。康友さんはこの条件を前提して出
発するしかないのです。しかも市議会多数派の北脇派は康友さんに
意地悪をしようと待ち構えていると思います。では、この悪条件下
で、康友さんはどう自分のマニフェストを実行するのでしょうか。
ブレーンに智恵者はいるのでしょうか。


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