ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

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教育の広場、第27号、学校オンブズを提案します

2006年03月06日 | カ行
 不適格教員を本人の同意なしに配置転換できるようにする法律を作る動きが進んでいるようです。(2001年)02月20日の朝日新聞には文部科学省の改正法案の骨子が紹介されていました。

 また、26日の投書欄には一律に5段階評価される教員の側からの疑問の声が載っていました。

 行政がどういう事をするかも問題ですが、それとは別に、市民が学校オンブズを作って、学校のあり方に意見や要望を表明し、生徒や親の問題提起を代弁し、学校や校長や教員を「格付け」するといいと思います。私はそれを提案します。

 経済の世界ではアメリカの格付け会社の話がよく新聞に出ます。先日も日本の国債の格付けが下がったと報じられていました。この格付け会社は複数あるようですが、みな私企業です。つまり、市民が勝手にしている仕事です。しかし、それが長年の実績によって影響力を持っているのです。これこそ民主主義だと思います。

 私たちも学校や校長や教師を格付けすることをしませんか。それをするのは市民の権利だと思います。そして、いまや情報公開の時代であり、インターネットという便利な道具もできたのです。それなのにこれをしないとしたら、それは市民に勇気と実行力がないだけの話だと思います。

 私はオンブズパーソン組織の一員で、その中で「大学オンブズ」をしています。まだ始まったばかりですが、している事は、第1に、大学のホームページをみて、情報公開が十分かをチェックして、不十分な所を公開するように要求することです。

 第2は、教員の兼業(他大学で授業をして報酬を得ること、つまりアルバイト)の実態を調べて、あまりに多い人については学長や本人に事情を聞くことです。これらを当面は自分の県にある国公立大学についてしています。

 私はこの仕事にもっと多くの人が参加してくれることを希望しています。そして、小学校についても中学校についても高校についても、学校オンブズが出来るといいと思っています。この活動が続いて、それが客観的で公正なものとなり、広く一般の信頼をかち得ていったら素晴らしいと思います。

 日本の教育の現状を憂う人は、学校オンブズに入って活動することを考えてみたらどうでしょうか。少しでもいいから出来る範囲で実際に活動してみたいという方は私にメールで連絡を下さい。

(2001年02月28日発行)