今日は粗大ゴミを出す日だ。
ずっと以前に買った掃除機、水を入れて使う代物だ。
使った後置いておくと水が漏れて下が濡れる。徐々に漏れるらしく、ながく使わずに次に使おうと出すと、下に漏れた後がある。
もう使わないので捨てよう捨てようと思いながら、そのままにしていた。
これから沢山故人の物捨てんならん。
今日は皮切りだ。
集積場所に行く途中、自転車を山積した小型トラックが通った。
又拾って行きような。粗大ゴミ出す日はよく集めに来ている。
集積場所に付くと電化製品ばかり集めている車がいた。
小さい掃除機拾っていたので、「掃除機いる」と言うといると言う。
「これ持って行って」と言うと自転車の箱からヒョット取り出し車に積んだ。
前かごのホ－ス等もビニ－ルの袋ごと車にほり込んだ。
未だ使えるのに勿体ないと捨てるのに抵抗があったが、これで誰かが使ってくれる。やれ有り難や。
思わず口から「有難う」が出た。
こんなこと思うのケチかなあ。
なかなか物が捨てられなくて増える一方だ。
うさぎちゃんも一人でオサンドンするのしんどくなったら、何処かへ行こうと思っている。
それまでに余計なもの処分しなくてはと思う。
朝、何時も病院へ行っていたバスで病院へ行き支払いを済まし、帰りに役場へより諸々の手続きを済ませてきた。
税務グル－プで固定資産税の変更の手続きもした。他の税はすべて年金より差し引かれている。
固定資産税は個人で納付なので、銀行自動引き落としにしていたが、故人の口座は停止するので、うさぎちゃんに変更してきた。
住基カ－ドも使えなくなるので、故人の申告は郵送か、持参するしかない。
eタックスが出来ないとは不便だ。うさぎちゃんはeタックスするしなあ。
これで書類が揃ったので何時でも年金事務所にいける。が行くのは大変だ。
この１０日間何時もより動き過ぎた所為か足が上がらなくて自転車に乗れない。
無理に乗ろうとするとよろけてこけそううになる。
するする乗れるようになっていたのに。アア残念。
ご近所の方がお参りして下さって、お膳はタイヤだけでよいと言われた。明日からそうしよう。
義姉が贈ってくれた生花、大きいお供へ用にしつらえてスポンジに挿してある。妹が箱から出しお供へしてくれた。
うさぎちゃんはスポンジが乾いたら後から水をやると聞いていたので、そのようにしていたら前の花が萎れてきた。
よく見るとお花全体がスポンジに挿してある。
全体にお水をやると沢山お水を吸った。
せめて次のタイヤまで綺麗に咲いてておくれね。
朝のお供えをしてから朝食を済ます。
まず病院へ支払いの額聞いて用意した。
帰りに役場へ寄って、諸々の手続きを済ませて来ようと思う。
年金事務所に電話して手続きを教えて貰った。
加古川事務所にすると何度も話し中、やっとつながったと思ったら、待つこと３分、するとなぜだか話し中ななってしまった。
仕方ない、東京の年金相談に電話した。こちらはすぐにつながり、教えて貰ったのはよいが、まあ、用意する書類の多いこと。
それを持って加古川年金事務所へ手続きに行かんならん。
この加古川へはゆっくりでよい。電話した際停止しているのでと言われた。
業務用のパソコンはすごいな。全国のすべての厚生年金の加入者がたち処に検索出来るんだ。
これまでは朝起きて一番先にすることは洗濯だった。
これからはお供えが最初になった。
まず、お水とお茶をお供えする。
次にご飯を炊いて、（これは炊飯器のスイッチ押すだけ）
おかずの５采を炊く。
シイタケ、高野、人参、インゲン、あげの５品の煮もの。これは日によって変わる。
和え物は白和えをした。具は人参、インゲン、キュウリ。
お味噌汁はあげにお豆腐、ホウレンソウとネギ。
香の物はたくあんにしょうがの甘酢漬け
以上を支度するのに結構時間がかかった。
お供えが終わって洗濯にかかる。
朝食が終わって洗濯物を干す。これが大変なんだ。
立っているだけでウエストから腰にかけて立って居られない程の痛さだ。
この痛さ右だけ、左だけと片方だったのにだいぶ前から両方痛くなった。お尻まで痛い。
こうしてお供えしていても、まだ亭主があの世に逝った実感はない。
現物がないので話しかけることはないが。
亭主は以前意識が定かでなかった頃、
目をあけて「お葬式した」と言う。何方のと聞くと「俺」と自分を指さす。
又、「死んだ」と言う。何方がと聞くと「俺」と自分をさす。
夢を見たんだと思い「お花畑があって綺麗に咲いていたやろ。そこにお母さんがいはったやろ」と言うと「うん」とうなずく。
４年間も患っていたので、死には敏感になっていたと思う。
お寺に入山して自分の戒名を貰い、うさぎちゃんの戒名も貰うと言う。
よく歩けないので自転車でお寺に何度か行っていた。こけないかと心配したがなんとか行けた。
いくらいらないと言っても聞かず、貰ってこれで安心だと言った。
自分のいる間にしておかなくては安心出来なかったらしい。
こんな未来のことでなく、現実の生活を考える人だったらうさぎちゃんも、もっと楽に暮らせたのに。
「結婚したら家族を扶養する」これが欠如した人だった。
妹にもうしばらく居って貰おうと思っていたが、抗癌剤持ってきたのがなくなったので今日帰った。
手伝って貰おうと思って来て貰ったのにお葬式になってしまった。
妹がいて本当に助かった。
お昼から「蓮華」という仏壇屋がきた。
いらないと言っても食い下がってくる。
一体何処で聞いたのか？
蓮花寺と一字違いだ、お寺と連携してるのかな？
大和会館は浜屋と提携しているのでと１５％引きのカ－ドをくれた。
商魂たくましく来られても、今の処購入の予定はない。
今日は喪服やその他使った物かたずけるのに費やした。
妹があらかたしてくれているが、最後指定場所にしまうのはうさぎちゃんだ。
初七日、朝１０時にお寺さんがお参りに来て下さった。
昨日、大和会館から集金に来られた際、
まつりかけて居たので、くわしく教えて下さった。
お寺でも教えて貰っていたので、つつがなくお祭できた。
塔婆をお寺のお大師さんに持って行ってお納めした。
場所も解らないので、お寺さんに案内して貰った。その際、又お経をあげて下さった。
枕経もながかったし、お経は沢山沢山あげて貰っている。
告別式終えて大阪の姉たちを東加古川まで見送って、
家に帰り一休みの後お骨あげに行った。
とうとうお骨になってしまったが、まだ実感は無い。
病院で勇さん帰るね。と言っていたのとちっとも変らない。
九日に息を引き取ってから今日までの４日間の大半を大和会館で過ごした。
今までは何度か身内のお葬式に参列したが、自身でしたのは初めてだ。
すべて自分で決めなくてはならない。
やっと終わって休む間もなく初七日が
１４日だ。
明日はかたずけが待っている。
一人だと目が回ってしまいそうだが、妹が九日からずっと泊まって手伝ってくれている。
姉妹って本当に心安い。なんの気兼ねもいらないし、思った通り言える。
妹に暫く泊まって貰うことにしよう。
今朝２階の階段降りた処で、右足に力が入らず思い切り転んだ。
その時の大きい音には、我ながら吃驚した。妹がすっ飛んできた。
又痛かったこと。痛かったこと。打った処３ヵ所血が滲でいた。
と言うのもネックレス取りに上がって、グレ－のパ－ル、ケ－スのまま持って降りて居た。
右足が具合悪く立った時など力が入らないので、そのままこけることがある。
空いていたドア－から部屋に倒れ込んだ。その際ケ－スの角が当たり内出血したり、血が滲んだりした。なんてまがいいんでしょうか、悪いんでしょうか。
これから一人になる。転んでも起こしてくれる人も、飛んで来てくれる人も居ないんだなあ。
昨夜は我が家で寝た。
たった１日会館で泊まっただけなのに、何日も帰らなかったような気がする。
十日朝、蓮花寺にお葬式のお願い、電話だけでは駄目で来るように言われお伺いした。
お布施等のことお伺いしてきた。
家で昼食済ませて会館へ行った。
遅くに帰ってきて夕食済ませ、お風呂に入って寝る。これだけで日付けが変わって翌日になってしまう。
今朝、浅井クリニックの予約キャンセル
した。１４日にしようと思ったらこの日は初七日で駄目だ。
気になっている歯の検診にも行かんならん。
もう、お通やに行かんならん
昨夜１０時１０分頃病院から、亭主の急変の知らせすぐ来るよう電話あり、
来て貰っていた妹と１０時３０分病院に到着。
亭主の心臓マッサ－ジが始まっていた。
当直の先生は２０分、３０分してみる。それで蘇生しなければ駄目だと言われた。
結局、残念ながら１０時５５分に息を引き取った。
看護師さん達に綺麗に拭いて貰い、浴衣に着替えにさせて貰った。
１２時頃、斎場になる加古川大和会館より迎えの車が到着。
亭主を連れて行って貰う。
うさぎちゃんと妹はタクシ－で会館に行った。
説明やらなんやらで横になったのはＡＭ５時、
つるっとしたらもう６時、お寺に電話する時間だ。
会館の係の方より６時にするように言われたが、ちょっと非常識だと思いだ。
７時頃電話した。
住職はとても忙しくて会館が斎場の空きを確保した１１日はどうしても都合がつかない由。
１２日告別式１３時、出棺は１４時に決まった。
今日も午前中はお出掛で、２時半近くに来て貰って枕経を読んで貰った。
明日のお通やはお寺さんは来られず、
テ－プを流すそうだ。
そのテ－プ、明日うさぎちゃん貰いに行って会館へもって行く。
お寺さんはとてもかわいいお声なのでテ－プを流して貰うの楽しみにしている。
それにしても文明の利器も色んな使われ方があるもんだよね。
朝行くと亭主は今までで一番悪い。
呼びかけても返事をしない。大きい声で呼ぶと少し目を開ける。
足が膨らんだお餅のように腫れ手いる。さすっていると少しづつ腫れが引いて行く。
うさぎちゃんが行くのを待って居た頃が想い出される。
転院前の明石医療センタ－では帰る々だったのに。今はその元気もない。
転院の際大勢の看護師さんに見送られて笑顔で手を振っていたのが、亭主の晴れやかな笑顔を見た最後だ。
もう一遍あの笑顔に戻ってほしい。
まず熱が下がることだ。
