ドタ日記

ドタの毎日の様子をエッセイで書き綴ります

香織さんの詩、ドタママの介護日記 更新します

2008-12-09 23:50:06 | 香織さんの詩
夫が新しいデイサービスに行きました。ドタママの介護日記


香織さんの詩を紹介します。

      幼友達
子供の頃の私。
あなたがたんこぶだった。
時は流れあなたが大人になったのか私が子供だったのか
あなたはわたしにとって幼馴染と心から言える人。
どんな場所 にいても、あなたの友達がいても私の名を呼んでくれる。
うれしいよ!
ありがとうね・


      言葉
「今日はいい日だ」と言うと本当にいい日になる。
小さなことでも感謝できる。
言葉の波動はすごい・
足りないものを数えるのでなく、あるものを数えていこう。

ピアニスト館野泉氏の演奏に感涙

2008-12-09 00:00:06 | 介護
今夜ニュースステーションで8年前脳内出血で倒れて右半身麻痺になられたピアニストの館野泉氏の演奏を聞きました。
館野氏は症状は夫とほぼ同じ状態だと推測しています。

夫もそうですが、右半身麻痺の状態を自分自身の気持に受け入れるのに館野氏も
相当な時間がかかったと思います。

自分自身の葛藤から解き放されたとき、館野氏の新たな音楽の世界が開かれたと思います。
館野氏の左手の演奏を聞いてその美しい音色に涙が止まりませんでした。

芸大を首席で卒業され、演奏家として確固たる地位を築いてこられた館野氏。
きっと神様はこの方に別の意味での心から感動できる演奏で人々を元気にさせるために左手の演奏家として立ち上がらせたのかもしれません。

脳内出血は突然襲ってきます。
夫もそうでしたが、突然右半身が動かなくなり、精神状態はパニックです。
それを隣でみている私もつらかったですが、あえて暗くならずに明るくふるまってきました。
今でも夫は悲観的になったり、怒りっぽくなったり。
それを受け入れていく私も正直言って、イライラが増すこともあります。

館野氏も左手のピアニストとして再起するのに2年かかっていらっしゃいます。
2年の間に絶望、失意、いろんな葛藤から息子さんの一言で希望の光を見出し、
懸命のリハビリで左手のピアニスト館野泉さんが魂の音色で再デビューされたのです。

人間ですもの、イラついたり、怒ったり、けんかしたり、そばにいる 家族は大変。
我が家も妻の私も長男のヒロもわがままパパさんに振り回されっぱなしです。
小さなことでけんかをして、最近夫と冷戦状態でしたが、館野氏のピアノを聞いて
私の苛立ちが浄化された気がしました。

ともすると「リハビリ今、がんばらないと、手遅れになる」というあせった言葉を私も含めて言ってしまいますが、あせらないこと。
頑張り過ぎなくてもいいこと。
そんなことを、館野氏のピアノ演奏が教えてくれた気がいたしました。