和泉洋人の不倫出張は上の為す所(安部晋三の森友・加計・「桜を見る会」に関わる行政の恣意的私物化)、下これに倣うで、根は一つか

2019-12-16 12:16:05 | 政治
 「上の為す所、下これに倣う」という諺がある。説明するまでもなく、上の行いが良ければ、下もこれに倣って行いを良くする、あるいは上が仕事に厳格であると、下にしても仕事に厳格にならざるを得なくなるといった意味を取る。

 逆もまた真なり。上の行いが悪ければ下もこれに倣って行いが悪くなるということになる。ここでは上が仕事で好き勝手なことをやると、下も真似して好き勝手なことをやるという意味で使っている。要するに下の者はとかく上に立つ者の色に染まりやすいと言うことである。

 「上(かみ)を学ぶ下(しも)」との言い替えの諺もある。

 安倍晋三側の一味として加計疑惑にも登場した首相補佐官和泉洋人が一部週刊誌で公務での出張中に公私混同があったと報じられたことに対する官房長官菅義偉の「本人から公私は分けていたと説明を受けた」との公私混同否定発言を「NHK NEWS WEB」記事などが伝えていたから、その週刊誌をネットで検索、幸いにオンライン記事として掲載されていたのを見つけることができた。

 〈安倍首相補佐官と厚労省女性幹部が公費で「京都不倫出張」〉(文春オンライン「週刊文春」編集部/2019/12/11)
 
 一読して、公務出張中の公私混同――厳格さを置き忘れた恣意的行動が咄嗟に諺が言うところの「上の為す所、下これに倣う」の類いではないかと疑った。安部晋三の場合は行政の恣意的な私物化であるが、それを見倣って、公務を恣意的な扱いにしたのではないのか程度に思った。

 記事の大まかな内容。今年2019年8月9日に和泉洋人(66)と不倫関係にある(と断じている)厚生労働省大臣官房審議官(兼内閣官房健康・医療戦略室次長)の大坪寛子(52)が京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の山中伸弥所長に面会するため京都に出張。面会終了後の午後には観光デートに早変わり、〈老舗の甘味処でかき氷を注文すると、和泉氏は自分のスプーンで大坪氏に食べさせるなど、親密な様子を見せた。その後、ハイヤーで40分ほどかけて京都市北部の山奥にある貴船神社へも立ち寄った。古くから「恋愛成就を祈る社」として知られる同神社でも、大坪氏が和泉氏にお賽銭を渡したり、腕をからめて参道を歩くなど、終始仲睦まじい様子だった。〉

 記事に和泉洋人がかき氷を自分のスプーンで大坪寛子に食べさせているナイスショットの写真、貴船神社の階段を腕を絡めて降りるところのナイスショットの写真を載せている。二人を尾行していた文藝春秋のカメラマンは前からの写真を撮るために階段を降りる際、二人の横をすり抜けて先回りする形で階段下で待ち構え、ナイスショッをモノにしたのかもしれない。

 左傾の画像は2019年12月13日TBS放送の「ひるおび!」のネット動画から。文春記事の写真はカラーである。

 後日の問い合わせだったのだろう、記事は二人の発言を伝えている。

 和泉洋人(公務で京都に行ったことは認めた上で)「(貴船神社には)行きました。彼女はもともと、午後は休暇を取っているから。僕は休暇ではなく、出張です。僕の場合は特別職なので、勤務時間がないのですが。

 (交際については)ないです。(ハイヤー代は)ポケットマネーで支払った」

 菅義偉も記者会見で「公私は分けていた」と発言しているから、山中伸弥所長との面会は公務、午後からだそうだが、老舗の甘味処でかき氷を仲睦まじく食べたり、貴船神社を仲睦まじく参拝したのは公務外の私的行為ということになる。

 大坪寛子(往復の新幹線代の支払いについて)「内閣官房で行なっています」

そして午前中は公務だが、午後は半休を取ったと説明したという。

 大坪寛子「(和泉洋人と同行したことについて)補佐官から『医学用語が分からないから一緒についてきて通訳してくれないか』と言われた。(交際について)男女って……(和泉氏は)だいぶおじいちゃんですよね。いくつだと思う?」

 二人が仲睦まじく連れ立つ姿がこの日限りではないことを記事は伝えている。

 〈ただ、「週刊文春」では、この日以外にも、和泉氏がハイヤーで仕事帰りに大坪氏を自宅まで送り届けたり、都内で手つなぎデートやエスカレーターでハグする様子など、上司と部下を超えた関係であることを複数回確認している。〉・・・・・

 記事は勿論のこと、〈加計学園の獣医学部新設問題では、「総理は自分の口からは言えないから、私が代わりに言う」と前川喜平・文部科学省事務次官(当時)に発言したとされる問題(和泉氏は発言を否定)を巡り、国会に招致されたこともある。〉と、和泉洋人ここにありを世間に広めることになった加計学園獣医学部認可で萩生田光一と共に安倍晋三の代理人となって暗躍したことに触れているが、問題は次の箇所である。

 〈内閣官房の健康・医療戦略室のナンバー2である大坪氏は、山中教授が中心になって進めているiPS細胞の備蓄事業について、国費投入の削減を突如打ち出し、「日本の医療戦略を混乱させている」(厚労省関係者)との批判があがっている。官邸・霞が関に大きな影響力を持ち、健康・医療戦略室の室長である和泉補佐官が、部下の大坪氏との不倫関係によって、公平であるべき行政を歪め、「私物化」していないのか、今後、説明が求められそうだ。

 12月12日(木)発売の「週刊文春」では、二人が京都で山中教授に要求したiPS細胞研究の予算削減案、大坪氏が和泉氏の威を借りて関係各所の人事や予算に介入した疑惑、そして山中教授が「週刊文春」の直撃に語った「オープンな場で健康・医療政策の意思決定を行うべき」などについて6ページにわたって特集している。〉

 以上を簡単に纏めてみる。

 山中教授との会談は公務だった。その公務に自身が室長を務めている内閣官房「健康・医療戦略室」の次長を務めている、部下の大坪寛子を同道した。同道の理由は「補佐官から『医学用語が分からないから一緒についてきて通訳してくれないか』と言われた」から。 

 だが、このことは記事が、〈大坪氏は、山中教授が中心になって進めているiPS細胞の備蓄事業について、国費投入の削減を突如打ち出し、「日本の医療戦略を混乱させている」(厚労省関係者)との批判があがっている。〉と書いていることと矛盾する。自身が内閣官房「健康・医療戦略室」の次長として「国費投入の削減」に関わっていながら、医学用語の通訳のために同道した。

 矛盾はこのことだけではない。自身が次長として「国費投入の削減」に関わっている以上、室長として上司を務めている和泉洋人も関わっていることになる。なぜなら、国家予算の行方を決めることだから、次長である大坪寛子一人で予定、あるいは決定を行い得る問題ではなく、例え和泉洋人一人の鶴の一声で決めることができたとしても、最終的には内閣官房「健康・医療戦略室」の関係職員全員の賛成多数の同意を得なければならないはずだからだ。

 だが、大坪寛子も和泉洋人一も、国費投入の削減に関する話は一言も口にしていない。矛盾したことを言い、肝心なことには触れない態度自体に疑惑を感じるだけではなく、そもそもからして医学用語が分からなければ、山中教授に聞けば済むことを同道の理由に挙げなければならなかった必要性のウラ側に疑惑を膨らます要素を見ないわけにはいかない。

 さらに和泉洋人と山中教授との面会が公務での出張として組み込まれたことなら、交渉や打ち合わせ等々の出張の成果や現地での業務内容を報告する出張報告書を作成する職員をこそ、同道させなければならないはずである。まさか総理補佐官であり、内閣官房「健康・医療戦略室」室長の和泉洋人自身が作成して、自らが署名捺印して、提出するというのだろうか。そうした場合、面会後の、それも午後は二人で観光デートに勤しんでいるから、翌日の作成とでもなったら、記憶に正確性を欠くことになりかねないし、山中教授の記憶と付き合わせなければならない必要性が生じたとき、両者の記憶に食い違いが生じないとも限らない。面会に合わせて現在進行形で職員がメモを取り、そのメモをのちに纏めるという手を一般的には取るはずである。

 だが、職員を同道させなかったことは何らかの作為の存在を疑わせることになる。

 大坪寛子が和泉洋人との関係についてウソをついていることも疑惑を広げる材料となる。関係を問われて、「男女って……(和泉氏は)だいぶおじいちゃんですよね。いくつだと思う?」と答えている。最初に「男女って……」口にしたところを見ると、週刊文春側は男女関係の仲にあるのかどうかを直接的に聞いたのだろう。

 「だいぶおじいちゃんですよね」

 大坪寛子はバツイチ、シンルマザーだとネットで伝えられている。大坪寛子と和泉洋人の間に肉体関係がなかったとしたら、内閣官房「健康・医療戦略室」で室長を務める直接の上司であり、しかも首相補佐官まで務めている和泉洋人に対して部下の身、あるいは官僚として後輩の身でありながら、人生100年時代と言われているこの時代に見た目で「だいぶおじいちゃんですよね」は、そのような見立てを和泉洋人も耳にし、世間にも知らしめることになって、非常に失礼に当たる言葉となる。和泉洋人にしても部下の女性にそのように見た目だけで見立てられ、それが男性機能まで想像した見立てではないかと勘繰る向きも無きにしもあらずと考えた場合、失礼は何倍にも膨れ上がる。

 決して口にしてはならない言葉だろう。特に相手がかき氷をスプーンで食べさせたり、腕を絡めて歩く仲睦まじい関係にある部下であるなら、内心では「おじいちゃん」と思っていたことを思い知らされて、そのショックは相当なものがあるはずである。

 もし実際に肉体関係がなくて、内心では「おじいちゃん」と事実そのとおりに人物評価をしていたとしたら、和泉洋人に対する仲睦まじい態度は恋愛感情からでも、親しみからでもなく、仕事上か地位上の何らかの利益を得るめの打算からの駆け引きと言うことになって、今度はその計算高さを大坪寛子の性格の特長の一つと見なければならなくなる。

 但し「だいぶおじいちゃんですよね」が失礼にならない唯一の例がある。二人の間に肉体関係がある場合である。当然、大坪寛子にしても、和泉洋人にしても、和泉洋人の男性自身がどの程度に機能しているかを知っていることになる。

 実年齢66歳なのだから、まだまだ十分に男性として機能しているであろうし、特に不倫となると、普段よりも男性機能は高まるはずだから、おじいちゃんでないことをお互いに分かっているからこそ、平気でおじいちゃん扱いができる。

 にも関わらず、それを口にしたのは肉体関係を簡便に否定するための言葉となるからで、そうであることを和泉洋人は理解できて、止むを得ないと受け入れざるを得なくなり、失礼と思う余地はないはずである。

 写真で見る限りだが、和泉洋人は見た目は「おじいちゃん」の面影は何一つないし、どちらかと言うと、エネルギッシュにさえ見える。66歳という年齢を考えると、身体のどの面も、どの部分も、「おじいちゃん」相応に衰えているとは想像できない。大坪寛子は肉体関係を否定しようとして、結果的に肯定することになる言葉を用いてしまった。

 それが公務を終えたあとの公務外の行動であっても、官僚として地位があり、上司と部下の関係にありながら、老舗の甘味処でかき氷を自分のスプーンで食べさせたり、腕を絡めて歩くなどの肉体関係を持った者同士の締まりのない行動を取るのは行政の恣意的私物化に当たると批判したとしても、的は外れてはいまい。

 安部晋三の森友・加計・「桜を見る会」に関わる行政の恣意的私物化から比べたら、まだ可愛いと言えるが、マスコミ記事を見ると、そうとは言えなくなる。

 「iPS備蓄、支援打ち切り伝達 内閣官房担当者、山中教授に」時事ドットコム/2019年12月2日07時58分)

 記事発信は「2019年12月2日」

 記事は関係者への取材から人工多能性幹細胞(iPS細胞)の備蓄事業を進める京都大に対して内閣官房の担当者が来年度から国による支援を打ち切る可能性を伝えていたことが12月1日に分かったと伝えている。

 次に、〈政府は再生医療の産業化を目指し、22年度までの10年間で1100億円以上を研究開発に投じると決めた。文部科学省は山中教授が所長を務める京大のiPS細胞研究所に年27億円を支出し、うち10億円程度が備蓄事業に充てられてきた。〉と国家予算の配分について解説している

 そして、〈関係者によると、方針転換が示されたのは今年の夏ごろ。内閣官房の官僚が予算打ち切りの可能性を山中教授に伝えたという。〉と記している。

 この「方針転換」について記事は、〈再生医療をめぐっては、技術革新が進んだことで、iPS細胞の備蓄は意義が薄れていると指摘する関係者もいる。〉と、その辺の事情を伝えている。
 「方針転換」が「今年の夏ごろ」であることに対して内閣官房の官僚による山中教授への伝達が時間的に後発なら、内閣官房「健康・医療戦略室」で先に方針転換が議論され、決定されたことになる。

 ところが、記事は、〈山中教授は突然の決定に反発し、国会議員に支援を訴えた。自民党調査会は11月、予算の段階的な削減にとどめる方針を決議。公明党も20年度は維持し、21年度以降は再検討する考えを示した。〉と解説しているところを見ると、「方針転換」の決定は広範囲な同調を得ていなかったことになるだけではなく、記事が伝える山中教授の発言からは決定の不明朗さが浮かんでくる。

 山中教授「人生を医療応用に懸けている。オープンで科学的な議論をして決めてほしい」

 山中教授が「人生を医療応用に懸けてい」ようといまいと問題ではなく、必要性・需要が問題となるが、「オープンで科学的な議論をして決めてほしい」と言っていることはオープンではない決定だとの批判となる。

 内閣官房「健康・医療戦略室」で方針転換を決定するについては閣議決定により設置され、本部長が安倍晋三である、医療分野の研究開発の包括的な司令塔の役目を担う「健康・医療戦略推進本部」が先ず方針転換の指針を出すか、あるいは内閣官房「健康・医療戦略室」が先に方針転換の方針を打ち出して議論し、その結果について「健康・医療戦略推進本部」に諮らなければならないはずだ。

 もし事実、山中教授が言うようにオープンでない議論によって決定された方針転換であるなら、内閣官房「健康・医療戦略室」での議論も経ていない独断的決定である可能性が浮上するばかりか、山中教授への伝達役の内閣官房の官僚とは和泉洋人本人であって、「今年の夏ごろ」とは週刊文春が伝えている大坪寛子と和泉洋人が山中教授に面会した今年2019年8月9日という可能性が浮上する。

 上記記事から4日後の2019年12月6日付の同じ「時事ドットコム」記事、「iPS備蓄事業、支援継続予定通り22年度まで―科技相」を読むと、独断的決定である疑いは益々濃くなる。

 記事内容の多くが上記記事内容と重複するが、〈竹本直一科学技術担当相は6日の閣議後記者会見で、当初の計画通り2022年度まで支援を続ける考えを示した。〉点が重要となる。支援打ち切りへの方針転換をマスコミが伝えたたった4日後に支援継続を打ち出したことになって、支援打ち切りの方針転換が何だったのか、その軽さが浮かんでくる。各持ち場持ち場が議論を尽くして決定した方針転換であるなら、重みのある決定ということになって、たった4日で覆る軽い決定とはならなかったろう。

 記事が伝えている竹本直一の発言が独断的決定である確証を与える。

 竹本直一「少し別の動きもあったという話は聞いているが、当初の予定通りやることになった」

 要するに「別の動き」があったことはマスコミが支援打ち切りの方針転換を伝えたあとで知った。当初から知っていたなら、科学技術担当相の立場から、議論に加えないことの不当性を申し立てたはずだ。また、あとで知ったということは関係組織での公な議論を経た方針転換の「動き」ではないことを示す。

 当然、「別の動き」とは和泉洋人と大坪寛子の独断的決定による独断的行動を意味することになる。

 国家予算に関わる支援の方針転換を肉体的な不倫関係にある者同士が伝えに行き、伝えたあと、観光デートで時間を過ごした。これだけでも公務の名を借りた行政の恣意的私物化は目に余るが、その方針転換が独断的に決定した事柄となると、この行政の恣意的私物化は安部晋三のそれとどっちつかずの勝負となり、まさに上の為す所、下これに倣うで、根は一つと見て差し支えあるまい。

 東京大学工学部卒の官僚であり、首相補佐官を務めている和泉洋人が独断的に決定して、それを押し通そうとしたのだろうか。以下はゲスの勘繰りだが、大坪寛子が山中教授に恋愛感情を抱いた。だが、知らん振りをされ、プライドが高いところから、復讐感情に変わって、愛人である和泉洋人を支援打ち切りで動かした。大坪寛子の肉体に溺れていた和泉洋人は大坪寛子を失いたくないばっかりに言いなりに動くことになった。

 女の色香に迷って、国家まで売り渡すスパイにまで成り下がる男が存在する世の中である。和泉洋人が行政の恣意的私物化に走ったとしても、有り得る話である。

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